映画「風よ あらしよ 劇場版」 | 新井学院(橋本)~時に先生と生徒の邂逅も人生の転換点になりうる~

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新井学院埼玉県さいたま市/北浦和)の橋本(英語&日本史講師)によるブログです。
内輪ネタは非公開とするため,誠に勝手ながら,アメンバーはメールまたはメッセージにて実名を名乗って下さった方のみ承認しています。

2~4月は卒業生と食事に出掛ける機会が増えます。

特に大学受験に合格を決めた人達に毎週のようにランチを奢って,そして映画を視聴したりします。

こういうとき松竹の株を保有していると助かります。

年間数十本の映画が株主優待で見ることができます。

 

下の写真は今月教え子と利用したサンシャインプリンスホテル・回転寿司みさき・串家物語です。

回転寿司みさきはスシローで有名なFood&Life(3563)の株主優待が,串家物語はフジオフード(2752)の株主優待が利用できます。

 

昨日は「風よ あらしよ 劇場版」という映画を視聴しました。
これの原作は同名の小説です。
それがNHKBSで3話からなるドラマに仕立てられ,その総集編という形で本劇場版ができたようです。
「風よ あらしよ」というのは,実際には詩もよくした伊藤野枝の「吹けよあれよ風よ嵐よ」が元の字句です。
貧困ながらも典型的な文学少女に育った彼女は,上京後この日本をよくしようと因習社会に立ち向かい,平塚雷鳥の起こした青鞜社を後継するなど奮闘したのでしたが,必ずしも周囲の理解を得られた訳ではなく,関東大震災後の混乱のさなか28歳で国家権力によって生を断ちきられた女性です。
死体は無惨にも井戸に遺棄されました。
関係の深い人物に大杉栄というアナーキストの大物がいます。
というわけで受験日本史の勉強で伊藤野枝をまだ記憶している方に,この映画を勧めたいと思います。

今年見た映画のうち最も感銘を覚えた佳品です。