ディズニー版では、ラプンツェルはある国の王様とお妃様の間に産まれたれっきとしたお姫様である。
つまり、白雪姫や眠り姫と同様、ディズニーのラプンツェルは、お姫様が悪者(ラプンツェルの場合は魔女)を倒して幸せになるプリンセスストーリーなのである。
そして、おとぎ話のハッピーエンドにふさわしく、最後は好きな人と結ばれる。
白雪姫や眠り姫と違うところは、ラプンツェルの恋の相手が王子様ではなく、泥棒であるという点である。
しかも、二人は一目ぼれではなく、物語が進むにつれ、徐々にお互いに惹かれあっていく。
その二人の様子に、大人の女性でもついキュンキュンしてしまうのである。
さすがディズニー。
乙女心をつかむ工夫が満載である。
対して、グリム童話集では、ラプンツェルはお姫様ではない。
子どもに恵まれない普通の夫婦がやっと授かった一人娘である。
恋のお相手が王子様なので、ある意味シンデレラストーリーといえるかもしれない。
ラプンツェルという名前は、植物のラプンツェル(日本名:野ヂシャ)からつけられた。
ヨーロッパでは、その葉がサラダとして食べられている野菜だ。
日本ではなじみがないが、スイカズラ科で小ぶりな花が咲く。決して華やかな花ではない。
ディズニー版では、金色に輝く魔法の花がたびたび登場し、ラプンツェルはいわばその花の化身のような存在である。
しかし、実際のラプンツェルの花は金色でも黄色でもなく、ディズニー映画に登場する花とは全く別物である。
つまり、グリム童話のラプンツェルはお姫様でも、花のように華やかな存在でもなく、普通の夫婦の間に産まれた、普通の女の子なのだ。
さすが!ディズニーってすごい
グリム童話とは全く別物!
さすが夢の国(*´꒳`*)゚*.・♡
それではgoodbye