レイズドベッドを設置します

「60㎝×120㎝」 

こんな”小さな畑”ですが、あなたの近くに置いてみませんか?

庭の片隅、駐車場の一角、ご近所との共有スペース・・・

うちのラッキョウ畑に置いて撮影

 

枠の材料は製材屋さんから買った"端材”(はざい)

山から伐採されて運ばれてきたスギなどの丸太から、柱や板になる必要部分を取った余りの材木です。

林業が盛んな地域なので、このような端材が格安で手に入ります。

 

知人の敷地(駐車場)にこのレイズドベッドを設置しました。

「オーガニック培土」を入れたところ
 
その上に菌のエサとなる落ち葉や小枝を重ねました
 
最後に、マルチをして空気を入れるための穴を開け、
「エサ」が部分的に湿るように重石を載せます。
 
オーガニック培土について説明します。

写真の茶色い袋に入っていて、肥料成分を含まず、赤玉土・ピートモスなどを保水性と排水性を考慮して配合されていて、40リットル入りです。

 

価格は、その時の取引量によって異なるようなのですが、1,000円以上します。

このレイズドベッドには7袋以上入るので。土の費用が約1万円となります。

 

ホームセンターなどではもっと安くて肥料(化成)が含まれているものもありますが、私は永続性や安全性などから考えると、無肥料のものがいいです。

ネット上で同様の土を探すともっと高価なので、近所でこのような土を作る工場があってラッキーでした。

(無肥料の土を使う理由については改めて書きたいですが、下記の「菌」を利用した栽培法との関連もあります)

 

次に「菌ちゃん農法」について

昨年『やさい畑』(2022年12月号)という雑誌でも紹介されていました。

巻頭30ページの特集記事です。

 

 

長崎で農場を経営されている吉田さん。

「菌ちゃん先生」と呼ばれています。

この記事の写真はすごいです。

畝の中に丸太が埋めてあって、それが肥料代わりとなっているのです。

 

 

現在、全国各地で講習会を開いたり、オンラインセミナーも開催されています。

 

なぜ育つのか? どうやったらできるのか?

YouTubeなどにもたくさんの情報が出されているので、ぜひご覧になってみて下さい。

 

 

私はこれまで40年以上いわゆるオーガニックな農法に取り組んできました。

学生時代は有機農法、そして地域の生ごみを活かしたEM農法・・・

さらにここ10年くらいは自然農法(無肥料・自然栽培)で米と野菜を作っています。

自然農法はほんとうに素敵です。

理想的です。

が、難しいです。

感性、技術、知識…がとても必要とされると感じています。

 

ところがこの吉田さん(菌ちゃん先生)の農場では、野菜が虫や病気にやられることなくとても立派に育っています。

もと棚田だったとても細長い畑に、延々と大きな白菜が並ぶ景色を見て、感動し、頭が下がりました。

「よくぞこんな素晴らしい農法を確立して下さった!」と

 

無肥料だから、虫が来ないし病気にならない。

無肥料なのに、立派に育つ。

 

有機物(もみ殻、落ち葉、枝や材木)に住み着いた”菌

(糸状菌の菌糸)”とのつながり合いのおかげです。

 

私が設置するレイズドベッドは、ぜひともこの菌ちゃん農法仕様で!

と考えています。

 

今回は以上です。

 

ここまで長文にお付き合い下さいましてありがとうございました。

 

合掌 荒井清治