農業が「食糧の生産」という全ての人にとっての根源的な営みであることから、農業に就くことを古くから「帰農」と言っています。

 

もしあなたがベランダや屋上や庭、あるいは空き地や耕作放棄地で作物を育てたいと思っていて、そして何らかのサポートが必要でしたら、あなたのその「小さな帰農」をお手伝いさせてください。

 

 

私はこれまで、「食糧問題」の解決のためには、農業人口を増やし、過疎地を再生することが一番必要なことだと考えていました。

 

しかし、多くの厳しい現実を経験し、困難を増す社会の状況を見て、それがとても難しいことだと諦めつつありました。

 

ところがそんな中で、ベクトルの向きが全く逆・・・の活動の存在に気づき、そこに大きな希望を感じるようになりました。

 

改めてそんな目で周りを見てみると、

「エディブルシティ」「ベランダ菜園」「マイファーム」「アーバンパ-マカルチャー」「トランジションタウン」「エディブルスクールヤード」・・・すでに国内にも世界的にもそのような潮流が大きく動き出していることを知りました。

 

 

そう、

 圧倒的に、絶対的に、大多数のマチに暮らす人たちが、一歩でも、半歩でも「農」に触れ、「農」でつながったら、、、

 

とてもとても大きな希望を感じています。

 

 

私は中学時代に読んだある本をきっかけに、この国の食糧問題に危機感を持ち、以来ずっと、もう半世紀もそのことに向き合ってきました。

 

 

そして

還暦を過ぎた私の残りの人生を、この活動に注ぎます。

 

 

昨年〈2022年)夏、地元の議員さんで森林再生に取り組まれている方に相談に行きました。

 

ひと通り私の話を聞いた後、その方は

「マチの団地のベランダにそんなプランターが置かれて、イチゴやトマトとかが育って、毎日それを見ていたら、、、きっとその人の人生が変わるだろうな・・・」

 と言われました。

 

私が一番言いたかったことは、そのことでした。

 

「食糧問題」「食糧危機」「食糧自給率」・・・ではなく、

 

「命」「人生」「希望」「幸福」「成長」「夢」「豊かさ」・・・を語り、創り、共有していくことです。

 

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

               合掌  荒井清治