【冒頭挨拶】
*川内事務局長
 昨日、総理から再稼働について非常に前のめりな発言があった。
 霞ヶ関出身の首長は理解を示しているが、民間出身の首長は慎重な発言。
 その辺も含めて、今日は急遽(ヒアリング終了後に)議論を持ちたい。

*荒井座長
 4閣僚会合で再稼働について前向きな議論があったようだ。関西広域連合もある種の転換をされたような報道があるが、真実のところはわからない。
 本日は、原発事故後、真摯な議論を重ねてこられた日本科学者会議の皆さんからお話を伺うことになっている。アメリカでもスリーマイル島事故直後に、良心的な学者の立場から多くの有識者がケムニーレポート、ロゴビンレポートに大きな影響を与え、NRC(原子力規制委員会)の抜本改革に寄与するバックグラウンドになった経緯がある。意見交換を楽しみにしている。

○日本科学者会議からのヒアリング
1)原発問題についての日本科学者会議の基本的な考え方
  米田 貢 日本科学者会議事務局長、中央大学教授
2)福島第一原発事故と大型軽水炉
  舘野 淳 日本科学者会議前エネルギー・原子力問題研究委員会委員長
  中央大学名誉教授
3)住民の被ばく線量と除染問題について
  野口 邦和 同エネルギー・原子力問題研究委員会委員長、日本大学准教授
4)大飯原発3、4号機の再稼働問題について
  山本 富士夫 同福井支部代表幹事、福井大学名誉教授
5)原発の停止に伴う電力需給の見通しについて
  本島 勲  同エネルギー・原子力問題研究委員会委員、元電力中央研究所
6)ドイツの倫理委員会報告の意義について【時間の関係で、資料配付のみ】
  岩佐 茂 『日本の科学者』編集委員長、一橋大学名誉教授

【説明のポイント】
・添付の配付資料の内容につき、時間の制約上、各人から数分程度のご説明あり。
・この1年間で日本科学者会議(全国と各支部)が行ってきた200回を超す原発シンポ・講演会には、今まで来たことのない若いお母さんや女性達が参加した。
・シビアアクシデントが起きれば、実際に深刻な放射能被害が広範囲の地域で、きわめて長期間にわたって発生せざるをえないことに多くの国民が気づいた。
・福島県の一部地域で集団移住をせざるをえない現実:日本の国土の一部が失われた。
・政府が原発の停止をただちに決断することを求める。民主党政権が歴史の審判に耐えうる勇断をなされることを期待し、要望する。