私が、社会人になって初めて教わった事は、仕事は美しく!」

でした。


この事は、最初の内は全く意味がわかりませんでした。

仕事関係上、「デザイン」というものも意識に合ったり、自分が部下をもつ状況になかった為、本筋を理解するまでにかなりの時間がかかりました。


その上司のやりかたは、仕事があり、私が完成したと考えた場合には、「それは美しいか?」と問います。

私が「はい」というば、それで完了というような仕事の進め方なのです。


私も負けず嫌いな性格な為、相手が美しいと絶対思うような物ができるまで完成させなかった為、その問答はほぼ一回で済む事が多かったように感じます。

今考えれば、その上司のやり方が、私の成長をはやめてくれたと感謝しております。


その後、私も転職等を行い、様々な業種業務を見てきましたが、会社規模が大きくなればなるほぼ、その言葉での業務を行える確率は低くなっていきます。


私が考える理由は、中小企業の場合は製品への社員の気持ちがはっきりしている事です。

この場合は、自分の給料や役職、ライバル等の事より、「他の会社より、少しでも良い物(デザイン)」とはっきりと良いものを作ろうと目標がはっきりしていると感じます。

大企業に関しても全員ではありませんが、「良い物」の前に給料や役職、ライバル等の事を考えた次に製品の事を考えている人が多いように感じました。


それが悪いという訳ではありませんが、それは入社してからの仕事環境にあるように感じます。

例えば、大手の自動車メーカー(トヨタ・日産どこでも良いですが)にエンジニアで入社した人がタイヤの性質や他のメーカーとの違いをどこまで理解して車両の開発を行っておりのか?または、どういった場所で、どのう様な方法で、売り出す際のローンの金利は?など、消費者に届くまでの事を考慮して開発をしているのか?と考えてしまいます。

実際には仕方がない事だとは理解しておりますが、以前お取引頂いた、ある東海圏の自動車メーカーの設計部の部長さんのお話ですが、「自分で設計した物のサンプルができた場合は極力現場にいって確認しろ」といっておりました。部長さんのお話では「自分が設計してた時代は、設計して金型を自分で発注して試作を自分で確認して、より量産ラインのバグを早期に解決しているのが本当の設計者だ」と教わったそうです。

消費者の為により良い物を設計し、なおかつ自社内でスムーズにいく事まで考えたすべてが設計だったみたいです。

しかし、今は分業になってしまっているので、それも難しい状況にあると言っておりました。


私が教わった「仕事は美しく!」という言葉は主語がない分どのようにも考えられます。

自動車メーカーの場合は、消費者や部品メーカー、そこに納入する材料メーカー、または次の肯定の人等全てを主語にして、だれもが美しい(良い)という仕事をしなさいと今の所、理解して日々の仕事をしております。