復興の「スキ間」を見落とさぬように 総理に求める | 荒井広幸 草の根 ブログ

荒井広幸 草の根 ブログ

荒井広幸(あらいひろゆき)参議院議員 オフィシャルブログ

平成28年1月18日参議院予算委員会

〇鳥獣被害対策に自衛隊の協力を
 鳥獣被害の額は200億円に達する。政府は保革に力を入れ、鹿・猪の半減を目指すというが、捕獲に携わる人材は減少傾向にある。
 自衛隊の力を借りて、鳥獣捕獲力を強化し鳥獣被害を防ぐよう福島県議会や、市町村からもすでに提案がある。杓子定規に「自衛隊の任務でない」と片付けず、自衛隊を活用する可能性を検討するよう防衛大臣に求める。

〇子どもの貧困対策は国の経済・財政にとっても重要:継続的な基礎調査を求める
 日本財団と三菱UFJリサーチ&コンサルティングが、「子どもの貧困の社会・経済的影響推計」という貴重なレポートを発表した。
 子どもの貧困を放置すれば、将来の国民の所得減、生活保護等の財政負担増につながる。
 これは苦しい状況にある子どもの「痛み」を除く取組であると同時に、国の財政・経済政策としても重要。子どもの貧困対策についていろいろな意見があるが、まず国の責任によって多面的に実態を把握する基礎調査が欠かせない。継続的な基礎調査の実施を求める。

〇復興の「スキ間」を見落とさないように
 福島県三春町に、全町避難した富岡町の第一・第二小学校・中学校・幼稚園の仮設校舎がある。避難先でも、富岡町の学校に通いたいという子ども達の貴重な学びの場である。
 プレハブで増築された部分と、建物の主要部の連結部の天井に30cmのスキ間がある。冬には雪も吹き込み、子ども達は寒い思いを余儀なくされてきた。問題に気づきながらも、建設法や消防法の規定でスキ間をふさぐ工事ができないだろうと判断し、そのままおかれてきた。私も含め「スキ間」に気づいた人間が、それを埋めるための具体的な行動を起こしていなかった。
 自分の反省も込めて、復興が進むとされる被災地でこのような「スキ間」がまだ多く残されていることを忘れたくない。総理には、ぜひ被災地出置き去りにされた小さなスキ間に目を向け、きめ細やかな対応をお願いしたい。



このブログへのコメントは、こちらからお願いします手紙皆様からの、ご意見をお待ちしています。