福島県立医科大学を訪問した。
テーマは「福島県民のための放射線災害から、安心を得、健康管理をするための線量測定(体内被ばく含む)のあり方」といったもの。
福島県立医科大学の
鈴木眞一乳腺・内分泌・甲状腺外科部長、地域医療担当の棟方充理事、藤島初男事務局長の御三方から、実に県民のため親身になった方針をご教授いただいた。
一人一人(特に約21万人(中学生まで)~約24万人(高校生まで))と妊婦さん(約1万7千人)の安全を守り、安心を得るための「シールバッジ」と
その場で数値が見れる「ポケット線量計(リアル・カウンター)」の使い分けの有効性を教えていただいた。
シールバッジ(ガラスバッジと言っている方もある)は、例えば1ヶ月間毎日の合計された放射線量をみる。
その日の分を特定する場合はリアル・カウンターに限る。
保母さんがリアル・カウンターを常にポケットに入れて持ち運べば、子どものその日の線量は一目瞭然。それを「お便り帳」に記入して、お母さんに渡せばホッとできるわけだ。
コミュニケーションも大切だ。
鈴木先生とリアル・カウンター
小学校に通う子ども達には、一人一人常用(バッジ式で胸にとめる)させ、数日~1ヶ月単位でトータルの線量を読み込み、これを解析センターに送り解析する。その方の記録を残していくには、シールバッジが有効な方法である。210万県民に活用、配布できれば最良。
こうした「シールバッジ」式と「リアル・カウンター」式を、人と場所や仕事などで使い分けたり、組み合わせて活用することも一方法である。
「管理」されていると思わずに、健康チェックのためであることを誤解されないよう、市町村や学校等の単位での丁寧な説明も必要である。
こうした地元の県立医大や国立がんセンターなどの協力により、県民の命が守られ、安心感を得られる体制整備が何より重要である。
この体制づくりを、政府に何度申し入れても3ヶ月にもなるのに出来ていない。私に「検討する」と国会で返答するばかりだ。遅い。これだけでも民主党・菅政権は失脚ものだ。
後日、体内被ばく(体に放射性物質を取り込んでいないか)を検査する「ホール・ボディ・カウンター」の体験を記す。