ご都合主義の三党合意(約束)、すでに破綻 | 荒井広幸 草の根 ブログ

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荒井広幸(あらいひろゆき)参議院議員 オフィシャルブログ

民・自・公の三政調会長が充分な党内了承を取り付けずに、職権的に三党合意の「約束」である災害対策のための第1次補正予算、特にその【財源確保法案】について、早くも同床異夢で各党ご都合主義が公の場で明らかになった。
閣僚を経験した石破氏と、党の政調会長と内閣の大臣を兼務した玄葉氏の力量はいかばかりかと注目していたが、ひどいのは民主党だ。玄葉氏は党内をまとめられなかったということか。

5月2日、参議院財政金融委員会で、民主党は【別紙】のように附帯決議について、民主党は何と(やっぱり)反対したのである。
我々の会派「たちあがれ日本・新党改革」の中山恭子議員が、この附帯決議に賛成しなければ不成立だった。
つまり、私が以前指摘した2つの疑念が現実のものとなったわけだ。
さすがに、自・公両党は、民主党のいい加減さを知っている上、民主党内をまとめきれる人物が不在のため、三党の「約束」が保護にされる恐れを感じとって、附帯決議で念押しを図ったわけだ。
全国民に関わる2.5兆円の基礎年金分の流用。2次補正(7月頃とも政府は言うが)を含め、早期に2.5兆円を捻出することが三党合意だったはずが、国会の場で民主党が堂々と反対に回ったわけである。
民主のバラマキ4Kについても、2次補正で見直すという決議内容のところにも、はっきりと反対している民主党菅政権に、「?」を通り越して「!!」と憤りを覚えない国民はいないだろう。三党合意とは名ばかりだったのだ。
とにかく、「我」が強いのが民主党、それ以上に菅さんだ。「自分は天命により、この難局にあたるのだ」と臆面もなく言い放つ。なんと傲慢無礼であろう。
自民・石破氏と民主・玄葉氏が、公明・石井氏(三氏はともに政調会長)を巻き込んでの三党合意は、実は自分の党に都合のよい建前をつくって予算とその財源の2つの法案を通すための「アリバイ」づくりだったわけだ。特に民主党だ。
以前、「気をつけよう、暗い夜道と民主党」という風評があったが、注意してこの党の行動を見守っておく必要がある。
被災者・被災地のためではなく、自分の党のためではなかったのか。
自分の党の正統性を訴えるパフォーマンスだ。
また、小さな我々の党の協力がなければ、自・公の主張は成り立たなかったことを両党は認識しているのだろうか。
我が党、新党改革が主張する、この附帯決議には、ODA については触れてない。
このことをもってしても、民・自両党とも、国民の声なき声を代弁する少数政党の正論に耳を貸してもらいたい。

舛添代表いわく、「ボス交渉はやめよ。小政党含め、国会の場でプロセスを踏んで合意を取るのが筋である」と。まったくだ。