やっぱり説明しない | 荒井広幸 草の根 ブログ

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荒井広幸(あらいひろゆき)参議院議員 オフィシャルブログ

政府、藤井補佐官と保安院長からは、昨日のこれまでをまとめた次の質問(これ以下は3月30日分データでご覧ください)に、一切触れずじまい。
そもありなん、と再度回答を求めたく、同じ内容を直接前出の2名他計4名に手渡した。
 皆さんにも、【1】、【2】、【3】のうち、【3】の質問項目を特にチェックして欲しいと思います。


「福島第一原子力発電所原子力災害に関するこれまでの未回答等の政府対応の不明点に対する質問書」


【1】3号機と4号機の使用済燃料プールが健全であるとの発表についての不審点


1、推定事実:
1)実際には両号機の使用済燃料プールは、地震(但し、3号機においてはその前に発生した水素爆発による動荷重の影響も考えられる)によって破損しており、水が抜け、過熱した燃料によってプール・ライナーが融け落ちて燃料の溶融物(又は破砕片)が原子炉建屋の東側廊下に突き抜け、壁と床を焦がし、4階、3階、・・・の順に崩落させた。そのため、建屋の東側の外壁の塗装は焼け、地上に大量の瓦礫を蓄積させたのではないか、如何。
2)4号機の爆発(3月15日)の原因は、亀裂の発生と蒸発によって水位が低下した使用済燃料プールにおけるジルコニウム-水反応であると推定するが如何。
3)高熱の使用済燃料の溶融物(又は破砕片)が、原子炉建屋の2、3階に広がった際、設置されているMG-セットの潤滑油などを燃焼させ、黒煙を発生させたのではないか、如何。
4)使用済燃料の溶融物(破砕片)は、一部は途中に留まり、一部は瓦礫に混じり、一部は地階まで達し、更にその下へと降下した。従って、原子炉建屋の東側は極めて危険な放射線レベルとなっている。如何。
5)自衛隊の戦車を使って瓦礫の撤去作業を行う予定が中止された理由は、戦車の重量によって埋設配管が損傷するからとの報道であったが、真実は、高レベルの放射線に阻まれて接近出来なかったためであるのでは、如何。

2、不審点:
1)両号機の使用済燃料プールが健全である、との発表は本当か。
2)両号機の使用済燃料プールへの注水作業が成果を出したとの発表は、本当か。
3)4号機の使用済燃料プールが水で満たされている、と言明した政府と、原子力安全・保安院は共謀して事実を隠蔽しているのではないか。
4)上空からの観察で、数人が、4号機の使用済燃料プールが水で満たされているのを確認した、との報道は本当か。
5)爆発した水素の発生が、ガンマ線による放射線分解によるものであるとの説明は間違いないか。

3、検証方法:
a)上空からの観察を行ったという人物の氏名と所属を明らかにすること。
b)4号機の原子炉建屋外壁東側に堆積した瓦礫の表面線量率の測定データを、実施している動画と一緒に提出すること。実施者の氏名、所属を明らかにすること。
c)4号機の原子炉建屋外壁東側に堆積した瓦礫の周辺の土壌をサンプリングし、水洗いした
水のサンプルに対し、ゲルマニウム半導体の液体シンチレーションカウンターによって5000秒以上の測定で計測し、その生データを提出すること。この場合、サンプリングを行った箇所の詳細なマップ、付近の写真、サンプル量(重量)、実施者、分析員の氏名と所属を明らかにすること。
d)4号機の原子炉建屋内の東側の壁と床面の境の写真撮影を、4階、3階、2階、1階に対して実施すること。
e)上記に対して実施できない場合には、その理由を合理的に説明することを求める。


【2】1~3号機の原子炉圧力容器の底部が損傷していることを認めないことに対しての不審点


4、推定事実:
1)各原子炉圧力容器の底部は損傷している、のではないか。

5、不審点:
2)タービン建屋地階で発見された高レベルの汚染水が、主蒸気ドレン配管から流れたとの印象を与える報道をしているが、本当なのか。

6、検証方法:
a)上記が事実であるとすると、複数の隔離弁(電動弁)が閉から開に操作されたことになる。どのように同弁に対する電源を復旧させたのか説明すること。説明には、最近復旧した電源の単線結線図、制御回路図を全て添付することが必要だ。
b)原子炉建屋地階にある全てのポンプの写真を提出すること。写真には、撮影日と撮影者の氏名、所属を示すこと。


【3】最悪の事態までのシュミレーションは用意されているのか


a)今後起こり得る事態を示されたい。
b)それらの事態に対処する方法を示されたい。
c)a)の各々の事態で、放射線(能)による影響、被害を示されたい。
d)a)の各々の事態により、避難住民の帰宅可能となる月・年数を示されたい。