日本では金曜ロードショーで『天空の城ラピュタ』が放送される今日この頃、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。そういえば、こないだ誰かが「ラピュタ観たい!」って叫んでたなぁ。ジブリが放送されると為替相場が荒れるそうな。宮崎駿パワーおそるべし。パクセーの『チャンパサックパレス』というお城は経営不振で潰れそうで涙目。飛行石で飛べたらお客さん少しは増える。


 さて、今回は前回に引き続きチャンパサック弾丸ツアー第2弾『キアットゴーン村で象遣いの修行!』編です。


 今回は7人全員で贅沢にワゴンを貸し切っての出発。パクセーから54km離れたこの村、主要道路から脇に入って、でこぼこ道をひたすら進んで行かなければならない、奥地の小さな村なのです。

 、しかし、しかし、何と!この村は、象が14頭もいる象遣いの村なのです!『地球の歩き方』にも載っている立派な観光地。しかも、象遣いのトレーニングを受けてライセンスまで発行してくれるという夢のような村。これは行くしかないっしょ。


 象に乗れる!と、胸を躍らせて村に着くと、早速、象が目の前に出現!写真・下)

 ヒロのらおす日記-エレファントライディング  ヒロのらおす日記-象さんの後頭部

 で、でかいっ!耳でかっ!ダンボだ、ダンボ!鼻長っ!象だ象!


 一見優しい目をしていますが、よく見ると真っ赤な眼球に鋭い黒目。確かな力強さと迫力を持った目をしています。太古の昔から神聖視されてきただけのことはある。


 触ってみると、意外に柔らかい!しかも温かい!特に鼻の先がとても柔らかい。まるで手のように器用に色々なものをつかみます。

 あまりにべたべた触っていたので、機嫌が悪くなってきたのか、バホバホ鼻を鳴らし始めたので自粛。象遣いに「怒ってるの?」と聞くと、「喜んでる。」との返答。しかし、どう見ても怒ってる。



 象遣いが「ソンっ!」と言うと、象は右足を上げて足台にし、人間を背中に乗せてくれます。高っ!僕が乗ったのは、20歳の若い雌の象。象は5、60歳まで生きるそうです。

 「フイっ!」と言うと前進、「ハオっ!」と言うと停止。「ルンっ!」と言うと後進します。右折と左折は何度聞いても曖昧。多分適当。


 一生懸命「ふい!ふいっ!」叫ぶ僕を無視して、象は一列に並んで、いつものコースを進みます。美味しそうな木を見つけると、象まっしぐら。この時はさすがに象遣いの言うことも聞きません。
 ヒロのらおす日記-ジャングルトレッキング  ヒロのらおす日記-釧路湿原

 村の中や森の中をもくもくと突き進みます(写真・左上)。森を抜けると目の前に広がる大湿原!おぉぉぉおっ!

 白い大きな鳥が地表すれすれを優雅に飛び、水牛の群れたちがこちらを興味深そうに窺っています。その中に一際大きな象。


 これ、ぽいっ!ぽいっ!大感動!!


 何っぽいかはよくわかりませんが、象が生きる世界は、こんな世界なのだろうという想像の世界がそのまま目の前にあることに感動。


 あっという間の2時間のトレーニングを終えて、お昼ご飯。この村のはずれにある「キングフィッシャーロッジ(写真・左下)」という高級ホテルでラオス料理ランチ。静かな空気が流れるロッジで、みんなで美味しい料理とビア・ラオを頂いた後は、のんびりコーヒーとケーキタイム。やっぱ、こういう時間って大事。

 ヒロのらおす日記-キングフィッシャーロッジ  ヒロのらおす日記-プーアーサー遺跡
 象遣いの修行は終えたので、午後は象を遣って山の上にある『プーアーサー遺跡(写真・右上)までトレッキング。


 午後のパートナーは54歳の老象。乗り心地は良いのですが、途中で体力が尽きて勝手に引き返してしまいました。

 マジかっ!!

 疲れたら帰る。働きたくない時は働かない。人も動物も行動が一緒で笑えました。

 他の象が必死で追いかけてきてくれて、慌てて説得してくれたので山頂までがんばれました。が、この象、登頂後に象遣いさんに酷く叩かれて説教されてました。ちょっとかわいそう。。。


 山頂から広い湿原を見おろして、仲間がぽつりと一言。「これ釧路湿原だわ。」うん、なんとなくそんな気がしてました。そっくりです。ここ、北海道です

 遺跡には、石が積まれて作られた外壁だけが残り、一つの栄華が荒廃しきった跡だけが伝えられていました。


 4時間の象トレッキングも、あっという間に終了。

 ここで、ライセンス発行!と、思いきや、これが何と手書き。ラオス人が手分けして一生懸命書いてくれるではありませんか。それは嬉しいのですが、えらく時間がかかって日も暮れかけてきたので途中で中断。

 急いで宿泊先のチャンパサック村を目指すのですが、ここでも問題発生。2日間で予約していたワゴンのドライバーさんだったのですが、一度パクセーに戻ると勘違いしていたらしく、どうしても家族に会いたくてパクセーに帰るの一点張り。しかも、日が暮れると仕事をしたくなくなってしまうのがラオス人。時間も僅か。こりゃ、困った。しかし、予定通りの予定外。想定外なのが想定内ってやつです。

 と、いうわけでカムバックという“巨大筏にワゴンを載せてメコン川を横断してしまおう作戦”急遽決行!


 運よく、近くに巨大筏(写真・下)が停船しており、無事に対岸のチャンパサック村に辿り着くことができました。
 ヒロのらおす日記-メコン川でカムバック
 僕たちを素敵なゲストハウスまで送ってくれて、ドライバーさんは家族のもとへ帰宅。よかった、よかった。


 夕食は、ゲストハウスレストランでメコン川を見ながらのご馳走。もちろんビア・ラオも。夜は、恒例になったトランプ『名探偵ババ抜き大会』で盛り上がりました。


 寝る前に、真っ暗なメコン川と明るい星空を見ながら、仲間と語り。テーマは『ラオスと日本の人生観』。深いっ。。。いい具合に脳が疲れたので就寝。


 今日も素敵な1日だったなぁ。明日の『世界遺産・わっとぷーで、はしゃいじゃおうツアー!』が楽しみです。つづく。