1月に読んだ本 ④ | しげる((あらはちく))はこうしてできている

しげる((あらはちく))はこうしてできている

そりゃまぁネットだから、書けることと書けないことはあるけれど
とりあえずさらけ出せることはさらけ出していくことが
ときには必要なんですよねwww~^^

こんにちわふたぬ~ん♪

 

 

 

 

ペタしてね

↑今日も春だなぁ

 

 

 

 

今日はもう絶好の洗濯日和になりました^^

 

 

それでいつもと行動パターンを変えてみようと思って

ちょい早めに午前中から買出しに出かけてみたりしましたが

帰宅して昼メシを食ってしまうとあら不思議

結局いつもと同じ日曜日という感じになってます^^

 

 

 

 

そういえばそろそろ放送大学から単位認定試験の結果が届いてもよさそうだけど

あとでログインして成績表を見てみたほうがいいかもです!

 

 

 

いずれにしろ今期の合否がはっきりしないと

来期の科目を選ぶどころじゃないわけで

それでも今月中には科目の申請を出さないとだし

3回目の卒業にあたってあと何単位必要なのかも

成績表が届かないと落ち着かないというわけです

 

 

 

 

昨日の買い出しついでのBOOKOFFではほとんど成果がありませんでしたが

Yさんに勧められた東野圭吾の作品を見つけたし

最初の猿の惑星シリーズのミッシングリンクだった「続・猿の惑星」も手に入れて

そのうち5作まとめてどこかで見たいと思っています^^

 

 

 

 

まぁこの小春日和に居眠りだけしてないだけマシかというような

昼下がりの日曜日です^^

 

 

 

 

 

三上 延「同潤会代官山アパートメント」

1月19日~1月22日

 

 

 

 

実は先月読んだ小説の中でこれに最も感動したかもしれません!!!

 

 

三上作品は基本的にビブリオシリーズなんかも

そこまで感動的だった印象はあまりなくて

ラノベ的なそれでもラノベとしてくくるにはもったいないような

それなりに完成度の高い世界観の作家という印象だったわけで

前回読んだ江ノ島の写真館の話は

ビブリオシリーズよりもちょっと劣るような印象でもありました

 

 

 

だからあまり期待しないで読んだのかもしれませんが

この家族の大河ドラマとも表4に記された小説は

大正時代から現代にかけてつながるひとつの家族の思いみたいなのが

強く感じられて読み始めてすぐに引き込まれてしまいました!

 

 

 

 

 

大正時代の関東大地震で妹の愛子を失くした八重と

その愛子と婚約していた竹井先生が結婚し

湘南の家を引き払ってやがて地震に強い鉄筋コンクリートの

このアパートメントに引っ越してくる

 

 

 

 

そこまでの八重と竹井先生の葛藤も読みどころだけど

天真爛漫な愛子の予言どおり八重と竹井先生は似た者同士でぴったりで

愛子のために二人は結ばれたようなものなのだろう

 

 

 

そこからこの家族の長い物語が

この同潤会代官山アパートメントを舞台に始まる

 

 

 

章が変わるたびに10年位ずつ時は進んで

二人の娘の話だったり孫の子どもの頃の話だったり

孫が成長した時代の話だったりと

1927年から1997年までの70年間の家族の姿が

この小説には凝縮されている感じ

 

 

 

 

おとなしく自分の意見もハッキリ言えない八重は

でもこのアパートが家事になったときに

文字通り火事場のバカ力を発揮して

孫を救い出しにいくというヒロインにもなる

 

 

 

 

 

その気持ちを突き動かしたのが

愛子との記憶であり竹井先生の存在だったのだろう

 

 

 

 

90年代に再開発があってアパート自体は既に解体されても

そこで生きた孫たちやそのさらに子供たちにとっても

この実在した同潤会アパートメントの歴史は

家族の絆を感じさせる重要なモニュメントになった

 

 

 

それをちゃんとラストは八重が締めくくるこの感動♪

 

 

それぞれの短編エピソードがまたよくて中でも

ビートルズのホワイトアルバムを国内発売より前に手に入れようと

奔走する八重の分身のような孫が微笑ましい^^

 

 

 

 

 

 

有栖川有栖「ジュリエットの悲鳴」

1月22日~1月24日

 

 

 

 

また火村&アリスシリーズではない作品で

読み始めてから短編集だと気づく^^

 

 

 

 

でもこの短編集は短編と短編の間に

幕間のようなショートショートが挟み込まれていて

全体的に不思議と完成度の高い短編集になっていたと思う♪

 

 

 

 

 

アリバイ作りのはずがそれが崩れていく倒叙もの

夫の死の真相を語りだす不倫相手

とある列車の中で死体で発見された男の事件は実は、、、

作家だからこそ書きたくなったと思われるような夢のような笑い話や

新手の作家相手の詐欺商売の商品

SF設定に舞台を借りた特殊な本格推理小説

そして表題作のなんともいえないミステリーともホラーとも解釈できる一編

 

 

 

 

この8編にショートショートのエピソードが4編と

バラエティ豊かな有栖川ワールドを堪能できるというところ^^

 

 

 

 

 

 

 

これまで火村&アリスだけを読めばいいやと思っていたけれど

彼らが出てこない有栖川作品もそうとう面白いわけで

文章の破綻がないどころか叙情性もきちんと書き分ける稀有な作家だと思う

 

 

 

 

 

これはホントに子どもの頃から本格推理小説好きで

ロジックの世界に生きてきた著者だからこそ

その構成力や意外性を紡ぎながら心理破綻も起きないことに結実したと思うし

時折垣間見せる叙情性や感動みたいなもの

そしてそれぞれの短編の終わらせ方というか締めくくりの文章ひとつとっても

ここまでうまいとは思ってなかったかもなんだけど

それだけ国内外のあらゆる推理小説を読みつくしたような

そんな確固とした膨大な生き字引のような実力のもとに

為しえているのかもしれないと思ったりなんかして^^

 

 

 

ちょっと褒めすぎか^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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