1月に読んだ本 ② | しげる((あらはちく))はこうしてできている

しげる((あらはちく))はこうしてできている

そりゃまぁネットだから、書けることと書けないことはあるけれど
とりあえずさらけ出せることはさらけ出していくことが
ときには必要なんですよねwww~^^

おっはよ~にんぐれいび~そ~す!

 

 

 

ペタしてね

↑あっ!もう最終日じゃん!

 

 

 

三連休だのなんだのいってみても

結局は最終日は訪れるわけです^^

 

 

始まる前はいろいろとあれしようこれしようなんて考えていても

しげるのようにただだらだらと無為に過ごしてしまえば

結局まぁこんなもんだよという境地になるわけで

それがどんなに長期休暇だったとしても

長期休暇だからこそ折り返せばカウントダウンが始まるわけで

あとはもうこの三連休の最終日を昨日のようにはしない

それだけが今日のしげるのテーマといえるかもしれません^^

 

 

 

 

 

門井慶喜「天才たちの値段 美術探偵・神永美有」

1月6日~1月9日

 

 

 

 

いつのまにか門井作品もけっこう集まってきて

これはその中でも一番古い作品でした!

 

 

まぁこの著者はけっこう順不同に読んでしまっているけど

何かを読み始めるとそれ以前の作品が見つかるからしょうがないわけで

その中でもこの作品はまだ2冊しかないようだけどシリーズの1冊目ということで

その順番だけは狂わさずに読むことが出来た感じです^^

 

 

 

 

 

連作短編形式で美術品・骨董品の鑑定やその由来なんかを突き止める趣向で

惜しむらくはそうした絵画や家具類なんかのイラストでもあれば

もっとイメージが明確になるのにといったもどかしさを感じたところ

 

 

 

 

 

それでもぐんぐん先へ先へと読ませるのは

この著者に確かな筆力があるわけで

イメージしきれなくともポイントはよくわかるし

専門的ともいえるような鑑定内容も

特段知識がなくても面白く読めてしまうのが魅力だと思います

 

 

 

 

天涯孤独となった天才鑑定士の神永のまだ何にも属してない

何も始めてない境遇から始まるけど

神永の特技はその美術品なりの真贋を舌で感じてしまうところ

 

まぁこれはありえない設定なのかもしれないけど

ぎりぎりのリアリティは保っているような気がする^^

 

 

 

 

 

ホンモノならば舌先に感じるのは甘さ

ニセモノならば苦味という感じで

その味の感じ方にグレーゾーンがないのがいさぎいいかも♪

 

 

 

 

それを同年代のへっぽこ大学准教授がワトソン役みたいになって

その真贋の裏づけを構築していくという展開が主で

どう見てもニセモノがホンモノになっていくのを読者として楽しむ^^

 

 

 

 

 

まぁ筆力があると書いたけれど

ちょっとクセのある文章構築をするところがあって

これは他にもそういう作家の誰だったか、読んだことがあるけど

先にセリフの前にそれを発したときの相手や周りの反応から書くことがあって

そのへんはなかなかしげるには馴染まない作家といえるかもしれない

 

 

 

 

あまりそういうギミック的な書き方をされるよりも

素直に流れていく文章のほうが好きなわけだし

そんな入れ替えて書くほどの効果を感じてもいない

 

 

 

 

そういうのが必要な小説はあるけれど、、、

 

 

 

こうした点は先に読んでしまったこの著者の作品でもあったと思うけど

そういう意味では書かれた順に読んでいけば

ひょっとしたらしげるにも馴染むのかもしれないし

あまり関係ないのかもしれない^^

 

 

 

それでも門井作品はそれを踏まえても

しげるには面白いししげる向きな作家なのかなと思う♪

 

 

 

 

 

柚月裕子「蟻の菜園 -アントガーデン-」

1月9日~1月12日

 

 

 

 

書くたび書くたびにその著者の代表作になりうるような気さえする

そんな力を持つ稀有な作家のひとりなんだと思う

 

 

 

柚月作品は先に検事シリーズを読み進めてしまったけれど

いつ「孤狼の血」や「盤上の向日葵」に至れるかと思いながらも

「パレートの誤算」「朽ちないサクラ」「ウツボカズラの甘い息」と

遡って読んできたわけでこれを読めば「孤狼の血」だと思ったわけですが

ここでまたガツンと一発喰らったような読み応えと

その構成力・文章力にやられてしまった感じです!!!

 

 

 

 

今回の主人公はフリーの女性雑誌記者で

もともとは正社員だったけど結婚でその出版社を退社し

離婚と共にまた書き始めることになったわけで

ところが当時の同期の女性は既に編集長になっているという

微妙な境遇に甘んじながらも

何もかもかけられるほどのネタを追いかけていくという展開

 

 

 

 

このアラフォー女性の苦悩と共に浮き彫りになってくる事件の核心は

そうとうに根が深いルーツを孕んでいたわけで

そこに見えてきたものがこの著者が本当に書きたくて

かなり周到に取材を重ねたものだったんじゃないだろうか

 

参考文献リストのページはないけれど、、、

 

 

 

 

高齢者の車中死体が発見され

その他にも高齢者を殺害し大金を奪ったとして

その容疑者として逮捕された女性が

そんな事件を起こすとは思えないような人物像で

また高齢者から巻き上げたはずの大金すらも

この女性の周りにはその痕跡すら見当たらない

 

 

 

 

 

古びた質素なアパートで一人暮らしをするその女性は

確かに介護ヘルパーの仕事でこれらの高齢者たちと関わりがあったが

その仕事ぶりからも全くそうした匂いがしないわけで

そこに疑問を持ったというよりも

なぜそんな女性がこうした事件で逮捕されてしまったのか

もし犯罪を本当に犯していたとしたら

なぜそうした事件を起こしてしまったのか

これが取材の発端となって

その地元のベテラン新聞記者の協力も仰ぎながら

真相に迫っていくそのスリリングさがいい

 

 

 

 

 

ところがもうひとつ仕掛けがあって

別の視点でひどい境遇の過去の事件も

チャプターで交互に語られながら繰り返していく構成で

半分近くまで読んでも全貌が見えてこないという展開の後

たぶん家庭内暴力とかネグレクトが

そのベースに横たわっているのが理解されてくる

 

 

 

 

 

もちろんこのネグレクトは

早々に最初のほうのチャプターに出てくるので

決してネタバレではないけれど

そこに横たわる真実がなかなか見えてこないわけで

まさかそんなとんでもない結末につながっていくとは

というような想像を超えたところに連れて行ってくれるような気がする

 

 

 

 

 

果たしてその女性は事件の犯人なのか

そうでないなら誰が犯人なのか

やっぱり犯人なのか

 

 

 

 

 

それを超えた事件の真相にたどり着くことは間違いないと思います♪

 

 

そして最後の最後にこのタイトルの本当の意味を知る

つまりそれが著者の一番書きたかったことなのである

 

 

 

そうしげるは読解している^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありゃ、もう昼になっちゃったよ、、、

 

 

 

 

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