改めまして。

月曜担当、京華です。


本日は3月11日。

お昼には みなさんにシェアしたくて、

お知らせだけでアップしてしまいましたが。


みなさん、今日はどのように過ごされましたか?

今も能登など 被災地で 大変な思いをされている方もいらっしゃいますし

13年経っても、家のあった場所へ帰ることもできない福島の方たちもいます。

福島以外でも、今も悲しみや痛みや、心理的のみならず 物理的な被害を抱えてる方もいらっしゃるでしょう。

そして、いつもと変わらない日常だった方。

たぶん、そういう方が1番多いのかと思いますし、

実際私もそうでしたが

そのことが当たり前ではないのだということを

改めて強く思い返す日でもありました。


今やアラフィフの私も

13年前はアラフォーでした。

この13年の間に 何があったかなと振り返ってみると

まずは、あのとき、あの直後、

関東在住の私も 計画停電で 電車の制限があったり

情報拾うためにつけてるTVから流れてくる

津波の映像

福島の事故のことも心配と恐れの要素でしたし

節電のため TVやPCの明かりだけで

暗く寒い部屋で だいぶ心が折れていました。

ある意味被害者のような心持ちだったのです。

もっと大変な思いをしていた方がたくさんいたのに。


たぶん、今思えば、鬱気味だったのでしょうね。

これではいけないと、先の見えない不安な気持ち抱えながら、たまたま仕事の関係で流れてきた情報、

「東北の被災地に送る物資の仕分け」のボランティアの話。

行ってみよう、と 電話をかけ、翌朝 早速向かったのでした。

当時、手に入りにくくなっていて、関東ですら購入数量制限された 赤ちゃん用の粉ミルクや、オムツ、生理用品など わずかながら届けて欲しいものを携えて。


ボランティアは たくさん集まっている支援物資の仕分けをすること。

種類やら、実際使っていただけそうかどうか(善意で送っていただいてるかとは思うのですが、さすがに古くて使っていただくには気の引けるものなど)の選別などして、ダンボールに詰めていく。


準備の完了したそれらを、ボランティアを仕切っている大元のリサイクル会社さんが、自社のトラックで現地へと運ぶのです。


大きな倉庫があるような所だから

バス乗り継いだりして、かなり遠い場所だったような気もするけど、全くどこだか覚えてません笑

ある程度落ち着くまで、数日通いました。


そこで 実は救われたのは私の方で。

鬱々とした 気持ち抱えていたのが

初日、集まってきた他のボランティアの方たちと接したり、協力しながら作業していくと

気持ちは「遠くにいる、もっと大変な誰か」へと向き、落ち込んでる場合じゃないと、もっとやれることがあるじゃないかと 前を向くモチベーションになったのですね。

それに、こうして集まってくる方たちは、基本気持ちよく 協力的で、仕事もテキパキしてて、

なんだか元気をもらえて。


ここを皮切りに、いくつかボランティアをしていく中で出会ったのが、

「被災地に簡易図書館を作るための、児童書の仕分け」。


こちらも某会社さんが中心となっていたのですが

その時に担当者の方がおっしゃってた

「本当は現地に人を送って、読み聞かせなどもできたらいいんですけどね」


その言葉を聞いて

「私、それやりたい!!」て思って。


結局、その時は そのような派遣も募集もなく、

実現しなかったのですが


翌年、また3月がきて、ふと検索してみたら

たまたま、地元の図書館で読み聞かせボランティアの募集があって。

「あ、ボランティアって別に被災地じゃなくてもできるんだ」なんて当たり前のことに気づいて。

それでもいいじゃないかと。


応募して、なかなか倍率は高かったようですが

とりあえず通って、研修も受けて

2012年から今に至るまで(コロナ禍の休止はありましたけど) 読み聞かせボランティアを続けています。


おとといも担当日で、読んできましたニコニコ


アラフォーからアラフィフへ移り変わった

この13年、私が出会ったのは絵本、読み聞かせでした。今やライフワークになってる。


震災があったからでもないですが、

きっかけで 少しだけ生活が変わったかな。

たぶん、多かれ少なかれ、表面的であれ、そうでなくとも、あの日を経験した我々は、心持ちがどこか

変わったのだと思います。


災害はないに越したことはないですが

経験から学び、教訓にするとともに

なかったことにはしてはいけないと。

忘れてはいけないと。

たくさんの方の悲しみも 痛みも 被害の爪痕も

帰れない故郷をもつ人たちのことも。


気を引き締めて

明日からまた、「当たり前でない」日常を

生きていきたいと思います。


そんな東北の声を拾った本を

今月に入り、読んでいます。



「東北モノローグ」


そして、先日届いた絵本。



「あさいち」復刊本


また笑顔とにぎわいが戻ることを祈って。


以下出版社(福音館書店)サイトより抜粋---


石川県「輪島朝市」の活気ある風景を描いた、1980年刊行の本作品。令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた被災地の、一日も早い復興への願いを込めて復刊します。本作品の利益は、能登半島地震災害義援金として、日本赤十字社に寄付いたします。



写真は2016年秋  熊本県益城町の仮説団地で

秋まつり の際に来てくれた くまモン。

至近距離!爆笑


東北ではありませんが

その後、震災後の熊本に 絵本の読み聞かせのボランティアに行かせていただく機会があったのでした。


さて

今日はやはり特別な日なので

いつも通りの 交換日記的やりとり、できませんでした🙏


また来週、月曜日に!