2015刊行の 「学力」の経済学 を読みました。
経済学といってもお金に関するお話ではなく、学力(教育)に関して科学的なエビデンス(適切な比較方法で数値評価)に基づき経済学的手法で語ると…というのがこの本。
成功者や専門家の主観に基づく教育論が乱立している分野に一石を投じています。
それでいうと、ちょっと常識と違うかもしれない以下のようなことが言えるそうです。
- 勉強にご褒美でつってもよい
(ただし結果でなく行動に対して。中高生はお金、それ以下は物など)
- ほめ育てはダメ
(行動に対してほめるのはあり)
- TVゲームしても暴力的にはならない
(1日1h程度ならok)
それぞれ、引用を踏まえますと
1 勉強にご褒美でつってもよい
ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべきだということです。
↑ 子どもは点数のあげ方を知っていなかったりするので
勉強のモチベーションがご褒美になってしまはないの?
ご褒美が子どもの「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを失わせてはいなかったのです。
ご褒美は何がよいのか?
子どもが小さいうちは、トロフィーのように、子どものやる気を刺激するような、お金以外のご褒美を与えるのがよいでしょう。一方、同じ実験の中で、中高生以上にはやはりトロフィーよりもお金が効果的だった
直感的にもあってそうですね。
ある程度の年齢の子どもにはお金とともにお金に関する知識(金融知識)も授けるのがよいのではと筆者は続けていました。
2 ほめ育てはダメ
自尊心と学力の関係はあくまで相関関係にすぎず、因果関係は逆である、つまり学力が高いという「原因」が、自尊心が高いという「結果」をもたらしている
↑ ほめて自尊心をあげても学力には影響しない
「能力をほめることは、子どものやる気を蝕む」
子どもをほめるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく、「今日は1時間も勉強できたんだね」「今月は遅刻や欠席が一度もなかったね」と具体的に子どもが達成した内容を挙げることが重要です。そうすることによって、さらなる努力を引き出し、難しいことでも挑戦しようとする子どもに育つというのがこの研究から得られた知見です
↑ ほめるなら行動に対してする という有名な話
3 TVゲームはダメではない
テレビやゲーム「そのもの」が子どもたちにもたらす負の因果効果は私たちが考えているほどには大きくないと結論づけています。それどころか、シカゴ大学のゲンコウ教授らは、幼少期にテレビを観ていた子どもたちは学力が高いと結論づけているほか、米国で行われた別の研究では、幼少期に「セサミストリート」などの教育番組を観て育った子どもたちは、就学後の学力が高かったことを示すものもある
↑ 「デザインあ」観せていたら「断面」「軸」「回転体」という言葉を覚えました笑
17歳以上の子どもが対象になるようなロールプレイングなどの複雑なゲームは、子どものストレス発散につながり、創造性や忍耐力を培うのにむしろよい影響がある
テレビ視聴やゲーム使用の時間が長くなりすぎると、子どもの分達や学習への悪影響が飛躍的に大きくなる
↑ ゲーム好きっ子だった自分の「ゲームから学ぶこともあるし、やることやればゲームできる、をモチベに頑張れた面もあった。でも制限なしだったら永遠にやってダメだっただろうなあ…」という実感にあう
私だちの推計によると、1日に1時間程度のテレビ視聴やゲーム使用が子どもの発達に与える影響は、まったくテレビを観ない・ゲームをしないのと変わらないことが示されています。一方、1日2時間を超えると、子どもの発達や学習時間への負の影響が飛躍的に大きくなることも明らかになっています。
↑ 平日はとりあえず保育園があるから1時間以内におさまってるな…
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ご褒美で釣るのはなんとなく抵抗がありますが、親ばかとしては特に「ほめ育て」は改めて気を付けないとな…と思いました。
以上、「学力」の話ばかり出ているようですが、非認知能力が大切(結局、学力にも結び付くのだが)というような話もあり次回につづく!