不良家具の交換があり、運送業者の二人組が家に来ました。

ボスが新品家具の薄い梱包材をとって連れに「これ、このまま持っといて」と渡すと、連れはそれをたたみはじめました。

「それすぐに引き取った家具の梱包に使うからたたんだら面倒になるのでは?」と内心思いましたが、彼的にはほかにやることもなかったので気を利かせたのかもしれません。

案の定、そのあとにボスにダメ出しされていました。


ボスは、「これ、このまま持っといて」ととるべき行動だけを伝え、なぜそうするかを伝えなかったので(伝えなくても分かるだろうとおもったのか連れを信用していなかったのか)、受け取ったほうは自分がよりよいと思う方法を実行しました。

ボスが「これすぐまた使うからね」と渡していれば連れは違った行動をしたと思います。


このやりとりを見ていて、ちびたん立ち上がるとのやりとりについて、思い出しました。

「歩道を歩くよ」

「食べ物バナナで遊んじゃだめだよ」

「食べる前にいただきますするよ」

「テレビは近くで見ないよ」

「水流しっぱなしはダメだよ」
ととるべき行動だけを伝えることは頻繁にあります。

 

「理由も伝えないと自分で考えることができなくなってしまう」と言われているのでできるだけ理由も、という頭はあります。

ですが、「自明」「今は理解が難しいだろうからいい」と説明を省略することもあるし、逆に「決まり」「礼儀」「大切」「もったいない」といった大人にとっては自明でも子どもには違うかもしれない理由をつい使ってしまうこともあります。

今の段階で何についてどこまで説明するのがよいのか?の度合いを考えるのはなかなか難しいのですが、

 

今のところ、余裕があるときにはちょっと難しめのことも「もう少し色々学んだ後で理解できればいい」と流さずに、真面目に説明することで「今は理解できないが何かの理由がある」ことが伝ったらよいのかなと思うのでした。