私をCatsに連れていって

 

 「Cats、見に行くけど、行きますか? 」と娘からお誘いがあったので、同行した。下の小6の孫娘と三人で観劇した。

娘の話によると、「小五の時に、母さんに連れて行ってもらった」という。それでは、「私をCatsに連れていって」だ。

 

 

 名古屋公演がもうすぐ終わる。客席は満席。お土産グッズコーナーも長い行列、小6の孫娘も15分ほど並んで買い求めた。ただし私は二人にくっついて見るだけ。ほー、どれも高いなあ~とため息をついている。

 さあ、開演ギリギリだ。30人ほどの劇団員が様々な猫役に扮して、舞台から観客席まで所狭しと踊って盛り上げる。960席ほどあるという劇場は9割ほどが女性だ。

グッズコーナー

 

 さてミュージカルと言えば、私たちの世代は映画「ウエストサイドストーリー」だろう。クラシックの巨匠バーステインの名曲揃い。当時のお姉さん方が「私は〇〇回、見たわ」と競い合っていた。孫娘だって「Cats、5回目だよ」という。私だって、子供の頃なら心躍ったことだろう。

 映画ウエストサイドストーリーに夢中になったおばさん方もこの観客席の中には多数いらっしゃることだろう。また宝塚歌劇団もロングラン公演をした。

 

 その頃、私はシャーリー・マクレーンという女優がお気に入りで、ミュージカル映画「スゥイートチャリティ」(1969年)を見た。本場のダンスシーンに圧倒された。彼女がこんなに素晴らしいダンサーだ! なんて知らなかった。名優にして、名ダンサーだった。

 彼女の伝記の中に「飛び散る汗のしずくだって見えるわ」という一行を読んだときは、野球選手で打撃の神様といわれた方の名セリフ「ボールが止まって見える」を思い出したくらいだ。努力の天才はすごーい。アメリカ人としては小柄なシャーリーが踊り出すと、大スクリーンを占領し、切れっ切れっなのだから。

スイート・チャリティより

 

 そんなミュージカル映画を何本も見ていたから、当時の日本のテレビのバックダンサーや和製ミュージカルはゲンナリだった。しかし本日のCatsは「日本のミュージカル風景もすっかり変わったなあ~」でした。

My favourit actress