大四喜・字一色をゲット!!!

 

   麻雀、上がったこともなく見たこともないダブル役満を上がった。他のメンバー三人も見たことがないというから奇跡中の奇跡だろう。

 夜、布団の中でネットを検索してみた。すると「役満の出現確率は、数え役満を除いて0.01%である。ダブル役満の計算を取り入れると、0.01%の3乗は0.000001%となり、1億回に1回の出現率である」と出て来た。うーん、わからん。

もう一生ないよねーと配牌を記憶の中でたどりつつ

 

   配牌の印象は「やけに字牌2枚が多いなあ」である。ソウズやマンズも5枚ある。「ひょっとして、字牌七対子にでもなるかな~」と考えた。北牌が出たからポン。また西牌も出たから、ポン。すぐに東牌が暗刻になった。一枚ずつあった「南」と「中」牌をつもって、対子(トイツ)になった。やや??? これは南牌と中牌でテンパイではないか!

   西牌をポンした時点で、メンバー中の一番強い方が「これはおかしいなあ~」と口にしたが、下家が「南牌」を切り出した。ロン! ダブル役満64000点をゲットした。わずか10巡目ほどの呆気ない勝負だった。口々に「初めて見た!!! 」と驚嘆の声。私だって、役満といえば、定番の大三元、国士無双、四暗刻までである。

 

   このメンバーで月一のペースで麻雀をしている。かつて6人ほどいたメンバーが一人欠け二人欠けして、「もう一人欠けたら、この会も終わりだね」と弱音を吐いている。勝っても負けても二三千円の範囲。最近の麻雀は「賭けない飲まない吸わない」ルールが定着しているが、このメンバーなら、少々「賭けた」方が愉快だ。

   麻雀は小さな社会。囲碁将棋のように相手とにらめっこしていては勝てない。役満でテンパっていても、隣で千点の「ロン! 」の声が掛れば、おジャンだ。そんな時はつくづく麻雀は四人でしているんだなあ~、努力ではどうにもならない人の世と重なる。

 

   少々のチョンボが出ても、誰かが「親睦麻雀! 親睦麻雀! 」と声を出し笑ってすます。本日集計してみたら、動いた総額は2千円ほど。次月の麻雀日を決めて散会する。みんな「いい手を見せてもらった」と帰っていった。大人が外出すれば、二三千円は出費する世の中だから、皆さん、次回を楽しみにしている。

 

   開催場所は我が家。妻がいれば、こんなうるさいガラガラを許してくれるはずもない。今年はこの夏の炎暑に備えて、麻雀部屋(私はおもちゃ部屋と呼んでいる)にクーラーを3月に設置した。おもちゃ部屋は絵を描いたり音楽を楽しんだりと、私を童心に誘ってくれる。「ダブル役満は神様のクーラー代へのご褒美かな」と快い眠りに就いた。

桜愛で 山に入る