・・ うちの夫は宇宙人 ・・

・・ うちの夫は宇宙人 ・・

浮気、暴力、借金、モラルハラスメント・・
一見おとなしくて妻の尻に敷かれていそうな夫ですが、
現実は違う。
夫(38歳)、私(40歳)、
発達障害(ADHD)で中学生の長男、小学生の次男。
そして数年前に夫も発達障害(ADHD)と診断される。

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今になって考えると、私はおかしかったのかもしれない。
なぜだか「旦那の言う通り、彼女をだまして接触をするんだから、彼女がかわいそうだよな。
突然私が行くのはショックかも」なんて思ってしまった。


旦那に、私はすぐ近くにいるからひとまずあなたが彼女と会って、実はこういう事情でかみさんが来てる、と私を呼んでほしいと伝えた。
旦那は「わかった」と言った。



心斎橋の改札に着くと、
何人か女の子が改札の外の柱のところで立っていた。
髪の長い、清楚な感じの女の子がいた。あの子かな。
隣の柱には美人でショートパンツのスタイルのいいモデルのような子。
この子だったらどうしよう。

そんな事を考えていると、一人の女の人が改札を先に抜けた旦那に寄って行った。
「ああ、あの子なんだ」そう思った。
私には22ではなくて30代に見えた。
聞こえてきたのは「遅い!」と旦那に怒鳴っている彼女だった。

ちょっと驚いた。

時間通りに行っているし、会った瞬間怒ってる事にも「?」という気持ちだった。



2人でどんどん歩いていってしまう。
旦那は私の話などする気もないように、「うん、うん、そっか。」と彼女の話を聞いている。
「行きたいお店があるんやけどそこでいい?こっちやねん」
追いかけた。
2人は腕を組んだりしないものの、すごくくっついて歩いていた。
「あ、違うわ!こっちや!」
突然くるりと振り返って私の方に向かってきた。
なぜか慌てる私。
旦那の顔を見た。
私と目が合った。
無視された。


2人の後ろ姿を写真に撮ろうととっさに思った。
でも、2人がくっついている時には、手が震えて写せなかった。
ちょうど離れた瞬間、1枚だけ携帯のカメラのシャッターを切った。


エスカレーターに乗って外に出るようだ。
すぐ後ろに乗った。
「この前いってたあの話やけど、結局○○になって・・」
ところどころ彼女の話し声が聞こえる。
旦那は笑っている。


もう気を失いそうだ。
いつ私の話をするんだろう。



外に出ると彼女が「こっちやねん」と旦那を誘導していく。
「ああ」と言われるがままの夫。
このままじゃお店に入っちゃう。


「あの~!!!!いつになったら私の事を話すのかな?」
と大声で言って旦那の腕を掴んだ。
そのとたん、彼女が目を見開いて私を見た。



でも、

「え?もしかして奥様ですかあ?
いつもお世話になってます~。
いややわ、あんたなんで奥さんが来てるって言わへんの?
恥かいたわ!」


とすらすら私に話しかけてくる。


本当に何もない間柄なら、
ここで「は?なんで?仕事で来たんじゃないの?なに?」ってうちの旦那に彼女が聞くんじゃないのかな。
まあ、まず新幹線の中から「2人で会うのはまずいから云々」というメールを私が彼女に送った時点で、こんなにスムーズに会わないよね。



彼女にとっても旦那は本気の相手じゃないのか?


彼女の行こうとしていた喫茶店、とりあえずそこに行く事になった。
2人が前を歩く。
これもおかしくないか?

次の日、
次男はちょうど実家に遊びで泊まりに行っており、
旦那、長男、私の3人で私の実家に向かった。

朝母に電話を入れてだいたいの話をし、
彼女のいる関西(神戸)までの交通費を借りるのと、子どもたちを預かってもらう為だった。


旦那は昨夜の話では「なんにもやましい事がないから会うのは全然かまわない」
と言っていたのに、朝になってみると「彼女がかわいそう」と怒っていた。
「行くのは全然かまわない」から、「俺は行かない」になったり「お前も行く必要がない」になって、「行かせない」になった。
理由は「なんでもないのに突然お前が押し掛けて、迷惑だろ」ということだった。
「お前の実家で話をするのはいいけど、神戸には行かないし行かせない」と怒っている。

その上車の後部座席にいる長男が「パパとママはなにしにどこに行くの?」と、
険悪なムードを察して聞いてくると「子どもにまで迷惑かけてかわいそうだ!」とさらに私にキレた。

朝からずっとなにも言わず我慢して、旦那と一緒に神戸に向かおうとしていた私も限界で、
「あんたのやったことの始末を付けにいくんだろ!」と怒鳴った。
すると開き直って旦那は「●●(子どもの名前)、パパはね、好きな人ができちゃったんだよ。でも仕方ないんだ、ごめんね」と言ったのだ。

しばらく沈黙が続いた後、
長男は聞いた事もない嗚咽をもらして泣き始めた。

ううう・・う・・・あ・・・あ・・・う、うわーーーーーッ!!!!!!!!

窓にもたれかかって泣きじゃくる長男を見て私は叫んだ。
「なんでそんなこと子どもに言うのよ!!!!!!」
そう言いながら私もうわーーーッと泣いた。
旦那は冷酷な顔で「は?聞かれたから答えただけだけど」と言っていた。

人じゃない。
人じゃないよ。

冷酷な横顔の旦那を見ても、この時はどうにかしなきゃと旦那の事をも想っていた。


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実家で両親に話をした。
父が8万円貸してくれた。
私は旦那に「この8万は何があってもあなたが返しなさいよ!」と言った。
「わかってる。お義父さん、ありがとうございます。絶対に返しますから」
(それから2年経った今も、お金は返していません)

父が新幹線の駅まで送ってくれた。
道すがら彼女に旦那の携帯からメールを送る。
「仕事で神戸に行くんだけど、今日って暇?突然だから無理かな?」って。
手が震えた。
5分程して返事が来た。
「もっと早く言ってくれればいいのに。いいよ。どこで会う?」

なんで断ってくれないんだ・・勝手な事を考えながら、やっぱり行くしかないんだと思った。
彼女の方から「心斎橋の改札で待ち合わせよう」と言ってきた。
「何時に着く?」と聞かれたので「何時着の○○に乗ったから、新神戸に4時くらいかな?」と送ると、「そんなに早くは行けないから6時くらいに来て」と返信があった。

旦那は横の座席で眠っている。
よくまあいびきをかいて寝られるもんだ。

彼女と何度もやり取りをした。
「もっと早く行けそう!」と彼女からメールが来たり、
「今どこ?」と聞かれるので返信を返した。
虚しかった。
彼女の事がかわいそうになったり、腹が立ったり、
旦那の事も憎かったり、信じてみようと思ったり。

「新神戸に着いたら電話ちょうだい」というので
「まだ名古屋だよ。着いたら電話する」と返しても「まだ着かないの?」とくる。
新神戸に着く時間を伝えたのに、早く会いたいんだなと思った。



もうすぐ新神戸。
私は怖くなった。
実物はすごく美人かも。
かわいらしいのかな。
若いし(そのとき聞いていたのは22歳)、いい子なのかもね。


「あのさ~、やっぱり2人きりで会うのはまずいよね?やめよっか」と送ってみた。
なんて返ってくるかな・・。



返ってきたメールは
「は?なんで?(笑)」
だった。



何度も会ってる気がした。






新神戸に着いた。
旦那を起して電話をかけさせる。
「ん。俺。着いた。」

この2ヶ月はメールも電話もしていない。
個人的にあった事は1回もない。仕事であったのは研修が初めてで、もう一回あったけどその時はほとんど口をきいてない・・

でも久しぶりな感じはなかったし、いつもの会話って雰囲気だった。
電話の向こうからは想像していたのとは違う、けっこうハスキーな声。
「あはは!心斎橋の発音おかしいわあ!もっかい言ってみて。あはは!やっぱり変やで!」
って彼女が旦那に言ってた。


旦那も「そう?心斎橋。変か?え?じゃあなんて言えばいいんだよ~」なんて楽しそうだった。
会える!ってテンション上がってたのかもね。


私は「一人」だと思った。
誰か助けて。
私、これから旦那の浮気相手に会うんです。
みんなに聞いてほしかった。

すごくドキドキした。
会っても傷つくし、会わなきゃ抜け出せそうもない。
自分、子どもたち、そしてこのばか旦那の為にも、私が頑張らなきゃと思っていた。







旦那の様子を黙って見ていた。


借金を知らないうちに800万作って(利子を含めての金額)、
返せなくなって私にやっと話してきた時にも詳しい事はなにも言わなかった旦那。
最初は破産すると言っていたが、結局法律事務所に行って民事再生の手続きを取った。
この2010年はまだ再生手続きで借金を返済していた頃で(2012年6月完済)、
「自分でお金を管理する」と言いながら、しょっちゅうサラ金から家に電話があった。
「今月の支払いがまだなんですが」「2ヶ月滞納しています」と。
旦那に相談しても埒があかないので、いつも母に払ってもらっていた。
情けないけど。
私が仕事で稼いだお金は返済して足りない生活費に当て、でも財布に入っているはずのお金がしょっちゅうなくなって、お金の事だけでも精神がまいっているのに旦那は何をやっているのだろうと。


長男は発達障害なのですが、この2010年は中学受験をさせようと本人も私も必死だった。
私が長男にできる事は、愛情と、教育を付ける事だと思ったからだ。
このときちょうど6年生。
長男自身も行きたい学校があり、本来なら全ての時間と気持ちをそこに費やしたいところ。



自由な旦那はエスカレートする一方。
彼女とのメールはかなり消されていて、
毎日帰宅するまでに最寄り駅からうちまでの間に削除していたよう。


2010年9月の深夜。
些細な事からまた腕をひねり上げられ、腰を仰け反らされ、とうとう私は警察を呼んだ。
悲しかった。
これで「まずい」と反省して欲しかった。

でもなにも変わらなかった。
もっと私を「敵対」したようだった。

とても夫婦の間がうまく行く日もあった。
でもちょっとした事でまた険悪になる。
旦那の思うように私が行動しない時だ。


2010年10月。
その夜、久しぶりにまた旦那のカバン、財布、携帯を見ようと思った。
見てどうするかは考えていなかったけど、
もうどうしていいのかわからなくて、なにかをしなくてはこの状況が変わらないと行動を起こした。

携帯は、今までだったらあり得ない、旦那の枕元に充電機に刺さってつながったまま置いてあった。
旦那は爆睡する人で、横になったらなにをしても起きない人だ。
ベッドに旦那が入ってからもう1時間。
そっと充電器から外した。
ピピっと充電機から外す時に出る音が鳴ったが、そっとそのままリビングに向かった。


リビングで椅子に座ろとした時
「俺の携帯、何してんの?」と怒りに満ちた表情で旦那が後ろからリビングに入ってきた。
「なんで?見られたらまずいの?」と私は言った。
無視だ。得意の無視をして、私の手から携帯を奪い取ってそのまま寝ようと寝室に向かう旦那。
私も必死だった。
まさか旦那と話を今する事になるとは思っていなかったけれど、
今日がチャンスだったのかもしれない。
また暴力を振るわれて、また大もめに揉めるのか・・嫌だったけれど腹をくくった。


旦那を追いかけた。
携帯を取ろうとして奪い合いになった。
「話しよう、ね?子どもたちが起きちゃうから、見られたくないから、こっちに来て」
と何度も言った。
「離せ」と冷酷に落ち着いた感じで何度も言いながら、しばらくして旦那はちょっと観念したかのような表情を見せた。
「お願い。こっちに来て。ね?」と携帯から手を離して旦那の腕を掴んで、なだめるようにしながらリビングに入った。



「ありがとう。じゃあ座って」と言うと「やだ。なんでお前の言う事を聞かなきゃいけないんだよ!」と怒鳴る。
旦那はいろいろ悪態をついていたが、
私が一方的に「あのさ~、誰とメールしてるの?」と聞くと一瞬固まった後
「は?誰ともしてないけど」とふてくされたように言った。

私「私とはしてるじゃん」 旦那「じゃあお前」
私「あとは前の会社の渡辺さんとは何度かしたよね?」 旦那「じゃあ、あと渡辺さん」
私「それから?」 旦那「誰ともしてないけど。お前頭おかしいよ。頭のおかしい人と話するつもりないから」そう言って立ち上がる。
私「待って。じゃあ私から言う」と言って旦那と手をつないだ。
旦那は「気持ち悪いからやめて!」と言ったけど私は「手を繋がせて」と言いながら「本当はさ、パパが自分から言った方がいいよ。私、ちゃんと聞くから。」と言ってみたが、
「ホント、お前どうかしてるよ!おかしい!」と大声を出すだけ。
何度も手を力ずくで離そうとするので「やましい事がないなら、私の目を見て」と言ってから、穏やかに「松本さんてだれ?」と聞いた。


ここまでは、私、どこかで旦那が白状してくれる事を望んでいた。
でも無理なんだという事を悟った。

旦那は名前を言われてもシラを切った。
「は?」って。



私は女の勘で相手が誰だかピンと来ていた。
数年前、4年、5年くらい前だろうか。
泊まりの研修に行ってきた旦那が「すごく俺の好みの女の子がいた!」と興奮して帰宅した事があった。
「お前と結婚してなかったら結婚したかった」「とっても気があってずっと一緒にいた」「また会いたいって言ったら向こうも俺にまた会いたいって言ってた」そんなことをずっと言っていた。
数日して研修の時の写真を持ってきたのだが、「この子だよ!」って私に教えてきたのだ。
茶髪でストレートの髪が腰まであった。
ふうん、ヤンキーっぽいしパパの好みとは違うけどなあと思ったけど、「そうなんだ」と相づちを打った。


多分あの子。


「松本さんて髪がストレートですごく長いよね」
旦那 「・・・」
「私、だれなのかわかるよ」
旦那 「なんで?・・」
私「わかっちゃうんだよ、なんでだかわからないけど」
旦那「あ、そ」
私「腰まであるって珍しいよね」
旦那「そうかもな」



こんなやりとりの仕方で、ちょっとずつ旦那は関係を認め始めた。
でも肉体関係は一切ないんだと。
相手の子は関西に住んでいるから会えないって。

でもさ、何度も「こっち来いよ」ってメール打ってたよね。
「おはよう」「おはよう」
「おやすみ」「おやすみ」
「今から帰るよ」「はいよ、お疲れ~」
「今日はちゃんとご飯食えよ」「コーヒー飲んだ」「コーヒーは食事じゃない。せめてウィダーとか採れよ」「いいね、ウィダー。早く新幹線で持ってきてよ」

毎日何度も肉体関係がない男女が、
何年間もこんな内容のメールをやりとりして、
奥さんに見つからないように削除して、
電話も頻繁に掛かってくるってあり得ないと私は思う。
それに旦那の空白の時間、
何に使ったか分からない借金、
「ただ面白くてメールしただけ」って言う旦那を信じられなかった。


この人に会おう。
そう思った。
離婚する事になっても、やり直す事になっても、
私と子どもたちを苦しめ、人生を変える人の顔すら知らないなんて、
私はずっとこの女の人を妄想して暮らすのかと思ったら耐えられなかった。