【対馬(つしま):日本大百科全書から】九州と朝鮮半島との間におる島。長崎県対馬市に属する。古くは対馬国あるいは対州(たいしゅう)とよばれた。博多港から壱岐を経て海路120㌔メートルにあり,北は朝鮮海峡を果てて韓国の釜山までわずか40キロメートルの距離におる国境の島である。古くから大陸とわが国との文化,経済,軍事上に重要な役割を果たした。弥生遺跡や古墳や延喜式内社が多く,日本最古の銀山があった。このことは,渡来人や政府使節がもたらした文化と貿易によって得た日本の利益はとくに大きかったことを示す。そのほか,防人(7世紀)文永・弘安の役の元寇(13世紀),文禄・慶長の役(16世紀),倭寇や刀伊(とい)などの歴史的背景を有する。明治以後は全島要塞地帯となり,現在では,開発途上地帯として島の経済・文化の停滞性が指摘される。しかし島の国際的重要性は通信や軍事のうえで示され,1975年には国際的な電波灯台の海上保安庁オメガ局,デッカ局などの施設がある。
『自然』・・・
『交通』・・・
『産業』・・・
『観光』・・・
『浅茅湾(あそうわん) 』・・・
『壱岐対馬国定公園(いきつしまくていこうええん) 』・・・