この1週間で見た「面白かったドラマ」いろいろ有ります。でもあまり注目されていないようです。もったいない。面白いのに。

 

 

 

  いちばん面白かったのは 『クラスメイトの女子全員、好きでした』

 

 

主人公・枝松スネ夫(木村昴)の あほな中学時代の話なんですけれど、笑えて泣けてバカバカしくて、そして(女子から見ると)ちょっと気持ち悪くてという感じ、宮藤官九郎さんが好きそうな話、書きそうなストーリーです。脚本家がクドカンの名前だったら、もっと注目されていたはず・・・脚本スタッフの皆さん失礼な書き方でごめんなさい!・・・それほど面白いドラマだ、ということを言いたかったのです。

■原作:爪切男さん  

■脚本:森ハヤシさん、鈴木裕那さん、武田雄樹さん

■監督:綾部真弥さん、田口桂さん、松丸博孝さん


 

感動してしまったセリフがあります。それを聞いて『このドラマを毎週見よう!』と決めたのですけれど、そこに至るまでの流れを簡単に。

 

 

 

中学時代に埋めたタイムカプセル。そこに入っていたノートに(自分には覚えがない)小説が書かれていて、それで新人賞を受賞してしまった枝松スネ夫(木村昴)。

 

 

 

 

担当編集になった片山美晴(新川優愛)に、そのことを告白します。そして「世間に謝罪するか」「黙り通すか」を相談しますが。

この編集者(新川優愛)も実は後がない崖っぷち編集者。これがラストチャンス!「このままダマでいきます!」と言い切ります。そして「雑誌の新連載を頑張りましょう!」とハッパをかけるのですが

 

枝松(木村昴)は「自分は何をやってもダメなんだ」と否定的。編集者(新川優愛)があきれたように 「枝松さんはどうして小説家になろうと思ったんですか?」と聞くと・・・そこから中学時代に集めた「ベルマーク」の話になっていきます。

 

 

 

それが面白いんです。

詳しくは今回は省略しますけれど、ひとつだけさすがにスルーできないのは、これ。「ベルマーク1000枚集めたらキスしてあげる」と谷口さん(女子)に提案され舞い上がるスネ夫(中学時代を演じるのは及川桃利くん)。「それは・・ほっぺ?」「どこがいいの?」「口なら・・頑張るかもしれない」・・「いいよ口で」。お~、中学生女子やるな~びっくり

 

 

 

このあと凄い話が待っているのですけれど(あたしゃ その問題シーンで泣きそうになりました)、ドラマはここでいったん休憩、編集者との打ち合わせ(現在)のシーンに戻ります。

 

 

 

編集者「メチャクチャ面白いんですけれど。これ何年前の話ですか?」

スネ夫「中一だから、25年前かな・・・」

編集者「ひょっとして(ベルマークの)谷口さん以外にも、こういう話って あったりするんですか?」

スネ夫「そうですね・・・クラスメイトの女子、全員好きだったので」

 

ここで感動しました! まんま作品タイトルなんですけれどね。

「全員好き」って何だよ。そんなの聞いたことない。全員だよ、全員。なんというワンダフル・ワールド!なんだ。

 

 

 

だったら、全員のエピソード聞いちゃうぞ。毎週見ちゃうぞ、と決めました。実際、1話のベルマークの話も笑えて、驚いて、泣けて、でも元気が出た。いい話でした。

 

 

しかも「謎のノート」のミステリー要素もある。タイムカプセルの中に入っていたのだから、たぶんクラスメートの誰かが間違えて入れたはず。その子が(女性か男性かもわからない)新人賞を受賞した『春と群青』は自分が書いた! 枝松は盗作した!と名乗り出たら!

崖っぷち編集者(新川優愛)と枝松スネ夫(木村昴)は、ノートの持ち主を一刻も早く見つけ出さねばなりません。甘酸っぱい中学時代のエピソードと、タイムリミット迫るノート持ち主探しの2本立て。来週が楽しみです。

 

 

 

 

 

山田涼介さん、木南晴香さんの『ビリオン×スクール』もなかなか面白いと思ったのですけれど、次回に。