こんなにシンプルな物語なのに感動してしまう

 

映画予告編で田辺先生(江口洋介)が「誰かを好きって気持ちだけで心がいっぱいになるんだ。それだけで素晴らしいことだと思うぞ」と言っているんですけれど、このドラマ、それが全て、じゃないでしょうか。こんなに純粋で、可愛いくて、胸がきゅんとする物語を、つまり誤解を恐れずに言えば、あの子が好きだというだけのシンプルな物語をよくここまで素敵な物語にできたものだ、よくここまで詩情あふれる映像化したなぁ! 大げさに言うと、ドラマというものの見方に新しい窓を開いてくれたような・・・そんな驚きとリスペクトの気持ちです。

 

 画像は拝借しました

 

 

 

 

  もうすぐ最終回というので、2話を見直して爆笑

 

2話は、録画しておきながら途中までしか見ていなかったものです。こんな爆笑編とは・・・。

 

いつも やられている高木さんをなんとかギャフンと言わせたい西片。『俺の変顔で(授業中)爆笑して、たっぷり怒られろ』(・・・西片、いつも田辺先生(江口洋介)に怒られてますからね爆  笑)・・・が、高木さんはスン。だまって鏡を差し出しすと・・・ハハハハハ!西片が自分の顔を見て爆笑、「こらぁ!西片!」田辺先生の雷が落ちます。西片完敗。

鏡を見て笑いだす西片(黒川想矢くん)の間抜けさがたまらない! 高木さんも必死に笑いをこらえています。西片(いや、男子中学生全般)あほや・・・

 

 

 

「変顔作戦」はまだ続きます。

怒られた直後、高木さんが「ねぇ。変顔だったらさ・・・」と話しかけてきます。自らも眉をつかんでホッペをつかんで変顔をつくって見せ、コーチング。高木さんは本当に度胸もあるけれど、それ以上に、西片をからかうのが大好きなんですねぇ・・・いっぽう西片は思います。『なぜだ・・笑わせようとしている相手に、どうやったら笑えるかを教わるなんてとっても屈辱的だ・・・いや!何でもいい!高木さんが笑って怒られさえすれば!』・・・あほ・・・

 

 

 

そして高木さんはチラと悪魔の企み顔を見せます。「横顔のほうが笑えるかも・・・」。西片の変顔を先生に見せるためです。「横顔だったら大爆笑なんだけど・・・」という高木さんの言葉を真に受けて、西片は叫びます。「よし! くらえ! 俺の横顔を!!」。

すると、真ん前に田辺先生! 西片をじっと見ていて、仁王立ち。雷が落ちる・・・と思った瞬間、「ぷ、ぷぷ、ぷぷぷ、イヒヒヒヒ・・・!」先生もたまらず爆笑。

西片が一瞬ほっとした顔を見せると、次の瞬間、「何やってんだぁ!西片ぁ!!」大雷が落ち、「すみません!!」思わず西片は変顔をしたまま立ち上がります。教室は大爆笑。西片ぁぁぁぁ・・・笑い泣き

 

 

 

このあと西片は凹んで机に突っ伏していますが、高木さんは何もなかったように話しかけてきます。「ねぇ、西片」。西片はめずらしく無視しつづけます。さすがに2回も先生に怒鳴られたのはまずい。

でも高木さんは呼びかけつづけ、「やっとこっち向いた・・・🎵にらめっこしましょ。笑うと負けよ、あっぷっぷ」・・・そして高木さんのキュートな変顔がさく裂!

それを見た西片、「ふはははは! 何その顔!」まったく無防備に叫んでしまいます。

あまりにも高木さんの変顔がファニーだった・・・が、田辺先生はこれで3度め。堪忍袋の緒が切れてます。「こらぁぁ西片ぁぁ!」。呆れすぎて、巻き舌で怒鳴った田辺先生が可笑しかった。あのイケイケの江口洋介さんが、いまや中学生たちを見守る教師の役とは・・・西片をあきれて叱りながら(さすがに叱り方に迫力ありました)、すごく深い愛情が伝わります。年々、素敵な俳優さんになっていきます。

 

この2話はあまりに可笑しすぎて、永久保存しようと思います。こんなに爆笑したドラマは久しぶり。凹んだときに見たら元気が出そうです。

 

 

 

 

  西片こそ理想の男子

 

このドラマで(あるいは原作で)よく登場する質問が、「なぜ素敵女子の高木さんは西片を好きになったのか?」

 

 

きっかけは入学式の日。ハンカチを拾って教員室に届けてくれていたこと…らしいのですが、それは(ドラマで)見た記憶がなくて残念です。

でも、そのあとのエピソードを見ていると、素直すぎるくらい素直な西片、そして優しい西片、面白い西片を好きになるのは当たり前に思えます。

が、「どうして西片を好きになったのですか?」という質問には、たとえばサッカーや野球のエース、スラリ高身長のイケメンくん、いつも守ってくれる武士道男子とか、いわゆるモテ男子のタイプから西片が大きくはずれているからですね? 一緒にいて楽しいけれど、初恋の相手とはちがうのでは?・・・と思うからですよね?

 

 

そこはもう人それぞれ、としか言いようがないのですけれど、あえて言うならば、高木さんが賢い人だったから、と、思うんですよね。魔女か?と思うくらい、いろいろ見通せる力(賢さ)をもっていますからね。高木さんは出会った瞬間から、西片の魅力に気づいちゃったんですね。

 

 

たぶん西片は大人になっても、エラソーな男子風を吹かさないだろうし、彼女のことを一番理解して大切にしてくれるだろうし、いつでも一番の味方になってくれそうだし、人を差別しないだろうし、ゴミの分別もばっちりしてくれそうだし・・・一緒に居て幸せになれる人なんです。

そして高木さんにとっては紛れもない初恋相手でした。

 

2話で、

西片が2度も怒られ拗ねているとき、高木さんが「ねぇ、西片、こっちを向いて」と何度もよびかけ、高木さんの顔と西片の顔がアップになります。10秒、20秒くらいの短いアップですけれど、素敵なラブシーンみたいでした。高木さんの嬉しそうな微笑みと、高木さんの美しさにドキッとする西片の表情と・・・それだけを映した映像、ここは島の光(自然光)につつまれて輝く美しいラブシーンでした。

 

 

 

ここまで書いてきて気がつきました。どうやら最終回(8話)を見逃したらしいえーん

そんなあほな!・・・西片のことを言えない。これから最終回をTverで追いかけたいと思います。ではまた。