ゴールデンウィーク中の異色ドラマ。テレ朝×東映が仕掛けたアトラクションです

 

怖かったです~。まさかこんなホラーとは思ってませんでした。キャーキャー言ってました爆  笑そりゃタイトルが「霊験 お初」だし、「ホラー×ミステリー×時代劇」の宮部みゆきさんの原作ですから、怖いのはわかっているのですけれど、メイクが・・メイクが・・・完全にお化け屋敷だし(絶対ひとを怖がらせようとするメイクでしょプンプン)・・・青だの赤だの思い切り煽ってくる照明とか、もわもわと立ち上る黒い煙とか・・・演じる俳優さんたちも(そこまでやらなくて良いのに)すごい迫力でしたよね?!・・・東映さんの技術も冴えて・・テレビでここまでしっかりVFX見せてくれるとは・・・これぞ実写化の醍醐味・・・おかげでテレビの前で思い切りアトラクションしておりました。怖かった~。

 

 

 

つくづく思うのは、ゴールデンウィークのさなかに(・・それも、そろそろ皆が退屈しはじめるタイミングに)これほど異色のドラマを組み込んでくるなんて、テレビ朝日やるな~。

ちなみに、このあと6日(まだ連休)に『生きとし生けるもの』(テレビ東京/妻夫木聡×渡辺謙)という期待のスペシャルドラマがありますけれど、土俵が違うんですよね~。『霊験 お初』はアトラクションです。原作の面白さを(時代劇ということもふくめて)派手に立体化して、上に下に斜めに、感情をゆさぶってくれます。

※参考までに、宮部みゆきさん原作の「あやかし時代劇」は、2018年NHKで『荒神』がドラマ化されています。内田有紀さん主演。あのときも特撮で見せてくれましたけれど、あれから6年経った今回のほうがずっとリアリティがあります。技術の進歩!

 

 

 画像は拝借しました

 

 

だから(・・・SFみたいな時代劇だから・・・)主人公のお初に上白石萌音ちゃん、相棒に京本大我さん、という瑞々しいキャスティングがぴったりでした。ふたりが持っているファンタジー感とか初々しさ、そしてPOPな感じが、すごく新しい、見やすい時代劇を誕生させてくれたと思います。

不思議大好きの南町奉行を演じた坂東彌十郎さんも素敵だったし、死霊としてよみがえって暴れる味方良介さんや高嶋政宏さんは(やりすぎじゃないの~?とビビるくらい)迫力だったし、出演者みなさん見応えある物語を見せてくれました。

 

 

宮部みゆきさんの時代劇、ドラマ化、また来年のゴールデンウィークにやってくれると嬉しいのですが。原作はまだまだいっぱい有るので。