すごいキャスト揃いだけど気になる人がいる

 

次々と新しいドラマがスタートして、感想が追いつきません。渋滞する感想のなかでも、気になっているのが『グレイトギフト』です。

 

「殺人球菌」を創った犯人がいて…というストーリーは、殺人のなかでも断トツ怖いやつで、黒岩勉さんの緊張感ある脚本、すごく期待してます。

 

 

キャストも凄いですよね。

 

主要キャストに反町隆史と佐々木蔵之介、その周囲を津田健次郎、筒井道隆、倉科カナ、(すでに亡くなってしまったけれど)坂東彌十郎、元刑事に尾上松也、ドラマの鍵となるか?波留…という感じで、まったくスキのない布陣です。

 

 

でも、個人的には気になっている俳優さんがいました。この役に合ってないわ…

 

 

そんなとき酷いネット記事見出しを見てびっくり。

「超大根演技...見てらんない、18日スタート『ドラマ』大根に失礼だろってくらいに大根」(gooいまトピランキング)

 

ずいぶん酷い言い方をするもんだ、と呆れながら中を読んだら、私が思った人ではなく、お笑いの盛山さんのことでした。びっくりしました。ほかのサイトでも同じようなことが書かれています。そこまで叩かれるのは何かあるのでしょうか? ほんと酷いわ。

 

 

 

 

 

実はわたしが気になっていたのは反町隆史さんですウインク

 

 

この役は彼にしては珍しい落ちこぼれのキャラクタで。コミュニケーションが苦手で、思ったことが言えず、いつもオドオドしている。これまでのカッコいい役とは真逆の役です。たぶん”挑戦”しているのだろうから、温かい目で見ようと思ったけれど…だめだ…”愛すべき落ちこぼれキャラクタ”がつくれてない。中途半端だ。

 

 

たとえば『義母と娘のブルース』の竹内豊とか、仕事では落ちこぼれっぽくてもすごく愛せるキャラになっていたし、大泉洋なんか絶賛ヘタレを演じながら事件の核心に迫っていくだろうし、濱田岳なら笑わせてくれそうだろうし…そういう振り切りができてないのが残念です。

 

 

その点、波留はさすがに上手いな~と思います。このひと年々”ウデ”を上げていて、いまや、どんな役がきてもピッタリ演じてしまう。今回も、典型的なオタクっぽい研究職、しかも肝が据わってる、”変人”を面白く演じています。まさか彼女が犯人ってことはないですよね?…疑いたくなるくらいエッジのきいた演技を見せています。上手い。

 

 

 

 

  高倉健さんみたいになっても良いと思う

 

反町隆史さん、なんですが。好きです。この年代でのカッコよさを言えば1、2位を争うのじゃないかと思います。

でも役者さんとしては不器用かも? 

それで良いと思うんですよね。役者さんみんなが”かまきり””カメレオン”になる必要はないでしょう。

 

たとえば高倉健さんは落ちこぼれキャラを生涯やらなかったし(…『黄色いハンカチ』を落ちこぼれ、と言うなら、そういう落ちこぼれ役は有りですが)、

もっとタイプは違いますけれど、渥美清さんは生涯「寅さん」で多くの人を喜ばせたし、三船敏郎さんなんかも生涯似たような役でした。そういうことができる人は限られているわけで、個性が強いとか、反町隆史さんはそういう路線でいったら良いのにな~…と思ったりします。

 

べつにカッコいい役でなくても良いんですよ。たとえばいま注目されている役所広司さんの映画『PERFECT DAYS』みたいのも合っているような気がするし(…映画は見てませんけれどてへぺろ

 

 

 

せっかくの黒岩勉さんの脚本なので、しっかり楽しみたいドラマです。役者の皆さん、ぜひ面白い演技を見せてね。