久しぶりのNHK『プリズム』
NHKのドラマ10『プリズム』、なんだか久しぶりな気がします…1週間とんでいますよね…なぜだろう?
2週間ぶりの『プリズム 5話』は なかなか難しい話でした(フラットに言うと…イライラしました)。4話は良い感じだったのに…
たとえば…こんなシーン
仕事中の皐月(杉崎花)に、「お父さんが倒れた」と電話が入ります。
父親のパートナーである信爾さん(岡田義徳)からです。
たまたま居合わせた白石さん(森山未來)が病院まで送るのですが…
病院に着くと、白石さんはず~っとほったらかしにされます。
会社に帰ることもなく、ず~っと待合の壁にもたれて立ち、皐月を待っているのです。
フツーなら(フツー?)
皐月(杉崎花)は、「もう大丈夫です。どうぞ仕事に戻ってください」と言わないでしょうか?
スケジュールが詰まっている仕事をぬけて病院まで送ってくれただけでも 有難い、申し訳ないのに、そこからずっと、ずっと、ほったらかし…WHY?
待合に信爾さん(岡田義徳)と二人座って 呼び出しを待つあいだも、医師の説明を聞きに行くときも、皐月(杉崎花)は白石さんのほうを全然見ません…
WHY?
白石さんは単なる会社の上司です。ずっと待ってもらう関係ではないのに…なぜ?
キャラクタを嫌いになるとき
ほかにも、今回は皐月(杉崎花)とか、あるいは、陸(藤原季節)の妹とか、違和感を感じるシーンが いくつもあって…
嫌いになりそうでした。
『ああ、これか…』と思いました。
NHKの『ちむどんどん』です…すごく酷評されていますよね…
たとえば、主人公のことを、「精神年齢と態度が 小学生」とか、
ドラマ全体も「沖縄県人を侮辱している」とか、
「脚本の論理性が崩壊している」とか、
「結婚式で、花嫁にふられた智(さとし)に祝辞を言わせるのは地獄だ」、とか、とか、とか…
過激な批判が繰り返されて…あまりの執拗さに、驚いています。
これって、何かひとつ(最初のほうに)小さな「きっかけ」があったのじゃないか…と思うんですよね。
たぶん大したことではなくて…
たとえば、今回わたしが『プリズム』で主人公の皐月(杉崎花)が、病院で白石さん(森山未來)に御礼も言わず、ほったらかしにしているのが、信じられない!…と思い、
皐月という主人公が嫌いになりそうになった…みたいに…
『ちむどんどん』も何かの ささいなきっかけで、ホコロビができて、それが修正されず、だんだん大きくなった…のではないかと思います。
そんな…ネットでさんざん言われるような…そんな酷いドラマではない…
『ちむどんどん』
そりゃ…ちょっと”幸せ不足”というところはあるな~…とは思います。
これまでの朝ドラと比べて、渋い…
たとえば和彦さんと主人公が結ばれるのも、
『カムカムエブリバディ』のやすこ(上白石萌音)と実さん(松村北斗)のような…きゅんきゅん…ドキドキ…がなくて、愛ちゃん(飯豊まりえ)や智(前田公輝)を巻き込んで渋い展開になってしまいましたが…
それでも、毎日毎日、酷評されるのは…ちょっと違うのでは?
忘れられない人がいた
さて。だから、
今回、イラっとしてしまった皐月(杉崎花)の行動に こだわらないことにしました。
そこに立ち止まらず見ていこう…
「そんなこともあるサ…」
「自分の考え方だけが正しいわけじゃない…」
「……だけじゃない」
そもそも、このドラマ(『プリズム』)の”世界”は、ひじょうに繊細なんですよね。
ガサツな私にはわからないこともある…はず…
男性を愛してしまった陸(藤原季節)、
その陸がかつて愛した人、白石悠磨(森山未來)、
たがいに新しい道を歩んでいるけれど、「想いがあるほど、整理しきれない…」
その二人と出会ってしまった皐月
「初めて愛した人には 忘れられない人がいた」
いや~…繊細と言えば繊細…苦しいと言えば苦しい…最終9話(いま5話)、どんな着地を見せてくれるのだろう?