おはようございます。
補助金・助成金・公的融資
コンサルタントの藤永です。
さてさて
昨日読んだBusiness Journalの
東京チカラめし、なぜ見かけなくなった?
餃子の王将、床ベタベタでも繁盛のワケ
という記事が面白かったので
シェアします。
まず
東京チカラめしについて
確かに最近あまり見かけなくなりました。
その原因につき、
立教大学の有馬賢治教授は
トライアルの顧客が一巡した段階で
『また来たい』と思わせられなかった点にある
と分析しています。
また
低価格を強く打ち出した店舗でも、
提供される料理が相応にコストカット
されていると明らかにわかれば、
顧客の足は遠のいてしまう
とも加えており
要は
安かろう悪かろうでは
ダメということですね。
世に多くある他のチェーンとの
差別化もなかなか
できません。
上記に対して
故・佐野実氏が流行らせた
ラーメン店「支那そばや」については
接客でお客さんをもてなそう
という姿勢は皆無だが
ラーメン好きからすれば、
ただただおいしいラーメンを
食べたくてお店に行くため、
そこに全力を注ぐ職人の姿勢は
むしろ好意的に受け入れられる
とも分析しています。
つまり
佐野実氏の戦略は
意識してやったことが
どうかは不明ですが
「職人気質の無愛想な接客」
×「美味しいラーメン」
というポジショニングを
採った訳です。
ラーメン業界も
牛丼に負けず劣らず
激戦区です。
かなり美味しいラーメンを
出す店でも
2~3か月経っただけで
客から
飽きられてしまい
閉店の憂き目にあうと
いうことが良くあります。
そのラーメン業界で
「職人気質の無愛想な接客」という
ポジショニングはなかなか強烈です。
流通や飲食などの
実務経験者はよくわかると
思いますが
いったん
フレンドリーで愛想のよい
接客を叩き込まれた人材は
「無愛想な接客」は
本能的に演じることができません。
つまりは
佐野実氏は
ライバルができないこと
ライバルが追随できないこと
ライバルが嫌がること
このポジショニングを
的確にとっていったという訳です。
採ることができれば
競合が激しいラーメン業界でも
十分通用する
もちろん
佐野実氏のラーメンの
味が良かったことも
あるのでしょうが
これは
参考になると思いませんか?