おはようございます。
補助金・助成金・公的融資
コンサルタントの藤永です。
さて
時々、お客様から
公的融資についての質問を
受ける場合があります。
その中でも
最近よく訊かれるのが
(M&Aなどで)休眠会社を
購入したのだが、
その会社で公的融資は
受けられるかどうか
・・・という趣旨の質問です。
もちろん
役員をはじめとして
商号や本店所在地など
すべて新たなものに入れ替えているので
一見すると
新しい会社にも見え
公的融資も可能なように
見える場合が多いのですが
実態的には
なかなか公的融資を
受けることは
厳しい場合が多いです。
これは
公的融資などに限らず
都銀や地銀、信用金庫など
民間の金融機関も然りです。
ではなぜ
新規に融資を受けることが
難しいのか?
理由として
旧(休眠会社)の
簿外債務の存在有無
という点に尽きると思います。
簿外債務とは貸借対照表など
税理士がハンコを押す決算書上には
表れない債務のことを言います。
これらがあれば
それを引き継がざるを得ない
新オーナーは経営上の大きな危険を
負担せざるを得ません。
当然、
融資したお金についても
返ってこない恐れが大きい
そして
そのようなスキャンダルに
巻き込まれること自体、
金融機関は
極端に嫌います。
公的機関であれ
民間機関であれ
上記は同じです。
M&Aの場合で購入した場合は
少なくとも
旧会社のオーナーの所在などが
はっきりしており
(できればその財政状況も)
さらにM&Aの契約書などで
簿外債務が明らかになった場合、
その責任は
旧オーナー側にあることを
明確に謳ってあることが
必要と言えるでしょう。