本誌続き妄想です。ネタバレＮＧな方は華麗にスルーしてくださいませ～。
LOVE・SICK ～君の虜～ 15 （SIDE 蓮）
本当の彼女にも興味を示した村雨の話を聞いて…俺の心はさざめき立っていた。
そんなところに…聞こえてきたアイツの声…
彼女と言い争うその声を聞いて…胸がぎゅっと締めつけられる…。
アイツは今もなお…大きな顔をして彼女の中に留まってる一番の馬の骨。
その存在に…俺の焦燥は一気に大きくなった。
彼女が…アイツといると思うだけで…心が醜い感情でまっ黒に染まる…。
込み上げる苛立ちを抑えることもできず…声の方へと足を速める。
「アンタがそう云ったんじゃない!! じゃなきゃ、どんな意味があったっていうのよ？」
…あの日、アイツが彼女にしたキスの理由なんて…聞かせたくなかった。
アイツの想いを知ったら…彼女が…どう思うのか怖くて…
だから、アイツの邪魔をした…抑えられない感情に怯える彼女を見て、
ツキンと胸が痛んだけど…アイツに取られるより、よっぽどいい。
告白なんて…させない。
彼女をあんなに傷つけたくせに…いまさら愛を乞うなんて許せない…
…彼女は誰にも渡せないんだ！
アイツにわざと…誤解させるような言葉を投げかけて彼女を連れ出した。
彼女は…俺とあの場に立ちつくしていたアイツを見ながら…
云いたい言葉を飲み込んで黙って俺について来た。
そんな様子をハラハラとした顔でずっと見守っていた社さんが…
駐車場につくと思い出したように口を開いた。
「あ…そうだ、キョーコちゃん…俺、社長から預かってたものがあるんだよ」
社長から預かったもの…？そんな話聞いてないぞ…。
「蓮の分も用意してあるそうだから…」
そういって渡されたのは車のキーだった。
そして…社さんの指差した先に置いてあったのは、例のキャンピングカー…。
ソレを見た彼女が心配そうな顔をすると…
「あー…彼の事なら、収録が終わった後、すぐにマネジャーと別れて出てったって…社長の秘書から聞いてるから、心配ないよ。それに、ここからなら、ホテルも近いし…何より、そのままの格好で行くより安全だろ？
…二人とも、芸能人なんだからさ！」
社さんが少し厳しい顔でそういったのをみて…彼女と二人、顔を見合わせて謝った。
「 「…すみません」 」
「本当…誰もいなかったから良かったものの…二人とも、もう少し自覚を持ってくれよ？」
何度も謝る彼女の肩をポンポンと叩いた彼が、彼女に先に着替えるように促すと…
俺を見て…ニタァ～ッとしたイヤな笑みを浮かべた。
「！！」
あの顔は…っっ 遊ばれるっっ と構えた俺に、ふっと息を吐いた社さんが
今度は俺の肩をポンポンと叩きながら…
「あの格好なら、二人でデートしてたってバレないしな？…頑張れよ、蓮？」
そう云って…ウインクしてきた社さんに俺は苦笑する。
そして…離れた位置で見張りをしてくれてた社さんは、
俺たちが支度を済ませたのを確認すると手を振ってそのまま帰っていった。
テレビ局を出た俺たちは…ホテルまでの道のりを…二人で歩いていく。
誰も…本当の俺たちに気づかない…
夜の街に溶け込むような黒尽くめの二人に近づいてくるヤツもいない。
誰にも邪魔されることのない…二人だけの時間…俺は、後ろをついてくるその愛しい存在に…話しかけた。
「ホテルに着いたら…渡したいものがある…」
その声に…彼女は顔を上げ、セツのスイッチを入れた。
さっきまで…何かもの言いたげだった瞳は消え、二人の距離が縮まる。
セツになった彼女が…俺の腕を引いて、可愛く…上目遣いに覗き込んで云った。
「それじゃ、早くホテルに行きましょっ？」
そういって…俺の腕を引いて急かすセツに…ポケットの中のプレゼントを…
本当は…彼女に渡したいと思ってたプレゼント…。
ホワイトデーのお返しとしては受け取ってもらえないだろうソレを
彼女に受け取らせるには…セツに贈るしかない今の俺…。
今はまだ…云えない気持ちが、溢れだしてしまいそうになるのを…我慢して、カインの心を守る…。
B・Jを無事やり遂げるまで…本当の君を手に入れるのは…その時までお預けだ。
だから、今は…カインとして、君の笑顔を独占できるこの関係を…楽しもう。
そう思って過ごした翌日に…
ヒール兄妹の関係を変える出来事が待ってるなんて…この時の俺は思いもしなかった。
WEB拍手
思いの外…好評いただいてる 『 LOVE・SICK ～君の虜～ 』
キョコちゃんの虜となった…のは蓮さんだけじゃない。
次に彼がどう動くのか…
楽しいぞ、村雨君妄想！
楽しいぞ、村雨君妄想！彼の本当の戦いはここから始まる… ラブバトル
障害は多い方が萌えるのだ…
ってな感じで…
ってな感じで…盛り上がる村雨君妄想は…まだまだ続く…ｗ
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みーからのお願い 毎月１日カウンターリセット…
携帯ユーザー様のＩＮカウントがないと消えてしまう…ので…
うっ…悲しい記憶がっっ
素敵なスキビサイトを旅しながら… （だけど、みーのことも忘れちゃいやんっ 
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