ACT175.続き妄想 LOVE・SICK ~君の虜~ 3 | a guardian angel

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スキビ好きな私が無謀にも始めてしまった…

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ばら LOVE・SICK ~君の虜~ 3  ばら

(それまでのお話) 1話   2話

(SIDE キョーコ)

ヒール兄妹本格始動から1週間…撮影は順調に進んでる。
それにしても…本当、この人の演技力は底が知れないわ…。

近未来サスペンスホラー 『 TRAGIC MARKER 』 
2031年…Jack is still here という血文字と共に目覚めた悪魔は…
それが演技だとわかっている共演者まで恐怖に陥れた。

そう…それこそが監督の狙い…
この悪魔が恐ろしければ恐ろしいほど…それは話題性を高める。

映画のクランクアップとともに…忽然と姿を消した時…
アイツは一体誰だったんだ…?
もしかして、彼は…本当にダレルの生まれ変わりだったんじゃないかって…
関係者さえも知らない…謎の男      それがカイン・ヒール。

誰も気づくはずがない…ううん、気づかせたりなんかしない…。
そんなカインを演じてるのが…
日本人なら誰もが知ってる…芸能界一抱かれたい男…敦賀蓮だなんてこと…
だって、その為にアタシはここにいるんだから!

だけど…本当、無遅刻キングで…温和で紳士な敦賀さんが…
このカインを演じてるなんて…誰も信じないだろうなぁ…。

だって、本当に怖いもの…知ってる私ですら…B・Jの狂気に触れると身体が竦む。
撮影が始まってからのカインは…特に纏う空気が違ってて…
みんな恐れて近づいたりなんかしないもの…そう、あの男を除いては    

この映画の主役…村雨泰来、あの人だけはカインに動じることもなくアタシに話しかけてくる…。

初日に声をかけてきたこの失礼な男は…敦賀さんのことを『大道芸人』呼ばわりした…。
なんて奴なのって腹が立ったけど…冷静に考えてみれば…
顔合わせに堂々と遅れてきて詫びの言葉もなかったんだから…
共演者としては怒ってあんな台詞を言ったとしても不思議はないのよね…。
だって…彼らにしてみれば…
カインは見たことも聞いたこともない無名の役者で…
ルーズで傍若無人…ううん、無愛想極まりないコワイ外人…ってとこかしら?

撮影が始まってからも…カインがいると共演者たちはみんな息を潜めて
遠巻きにヒソヒソと話してる…そんな現場の中で、彼だけが普通に私に話しかけてくる。

それはまぁ、構わないんだけど…休憩時間に乱入してくるのだけはやめてもらいたいわ。
ただでさえ、『敦賀蓮』としての仕事と二足のわらじで忙しいっていうのに…
この現場ではカインとB・Jを二重に演じてるのよ?
少しでも…敦賀さんに息を抜いて休んでもらいたいと思ってるのに…っっ

だから、私はなんとかこの休憩時間を確保すべく…ある作戦を試してみることにしたの。

********

コンコン…

昼食休憩…この時間に控室にやってくるのはあの男しかいない…。
カインは…黙々と私が作ったお弁当を口に運んでる。

スッと立ちあがった私は…いつものように不機嫌を顔に貼りつけて、少しだけドア開いて言った。

「…何の用?」

無駄に決めポーズをとりながら私を見下ろすその男が…ドアの所まで漂ってきた匂いにつられて顔を崩す…。

「この匂いは…っっ」

ドアをガバッと開け、ズカズカと入り込んだ男は…弁当の前で子供みたいな顔で言った。

「やっぱり!村雨の元じゃんっっ!!
ひとつもーらいっ…んまっ!」

呆然とする兄さんを余所に…幸せそうに唐揚げをほおばる姿をみて、
よしっかかったわね!と心の中でガッツポーズをした私は
冷ややかな視線を向けて、彼を見上げて言い放つ。

「泰来…それはアタシが兄さんの為に作ったんだけど…?」

腕を組んで怒った顔で見上げれば、彼はそんなアタシを見て、
指をぺろりと一舐めして云った。
「…マジで?いつも、二人だけロケ弁取りに来ないから、
何食べてんのかなって思ってたんだけど…コレ全部セツカちゃんが作ってきてたんだ?」

「…そうよ?」

「……。」

じーっとみつめられて…調子が狂う。
「何よ…アンタがいると兄さんが休めないのよ、出てってくれる?」

「ズルイな…」

「?」

「こんなに可愛くて…料理も上手いなんて村雨のハートがっちり掴んじゃったよ。」

はぁ??…何言ってるのこの人?!
じゃなくって…何のために撒き餌を作ってきたのよ、キョーコ!
早く渡してコイツをここから追い出す為でしょう!

「アンタ…唐揚げが好物なんでしょう?
コレあげるから、もう兄さんの休憩時間を邪魔しないでくれる…?」

そういって、小さな包みを渡すと背中を押して部屋から追い出そうとした…。

「これ…俺の為に作ってきてくれたんだ…。」

と…頬を染めて小さな声で呟いた。その顔に…思わず、つられて頬が染まる。
べ…別にアンタに食べさせようと思って作ったわけじゃない…
アタシは休憩時間を邪魔されたくなかっただけよっ…
そう云い聞かせて、セツになった私は…予定通りアイツを冷ややかに見送る…
…はずだった。

なのに!!
ドアまで来たところで、この男はあろうことかセツの頬にちゅっとキスをして…

「ありがとうっ」

って…のたまったのよ!!かの先輩と同じように!!

「?!」

…なんなのよ~~っっ、
ここにもお礼と称してキスをしてくる敦賀さんみたいな人がいるなんてっっ!!
彼にされたキスのせいで、思い出しちゃったじゃない!!
敦賀さんのキスを思い出してしまった私は反射的に真っ赤になってしまった。

「可愛いとこあるじゃん…///」

って、にっこり笑って云った後、私が振り上げた手から逃げるように去っていった彼を見ながら…
セツならこんなことで赤くなったりしないのに…って
自分の不甲斐なさを感じていたら…廊下の先で私を睨むようにみている視線に気づいた。

あれは…愛華さん…?

そう思った瞬間、ドアを閉めようとした手ごとグイッと引っ張られて…
視界が真っ暗になった。

「?!」

な…何??
って…苦しっ…ギュッと抱きしめられて…うっ動けない!
これって…もしかしなくても…カインに…敦賀さんに抱きしめられてる??
しかも…気のせいじゃなければ…
私の周りで嬉々として飛び回ってるのは…怨キョたち…よね?

この…ブラック電波…イヤァ~~~ッッ…間違いなく怒ってるぅ~っっ!!!


セツに睨みをきかせる愛華ちゃん…
そして、キョコタンの前にいるのは~悪魔な魔王…カイン様?!

楽しいぞ 新章の村雨クン妄想~! かお 

よかったらこの妄想におつきあい下さいませ~。

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