ACT.173 続き妄想  ~ 黒の魔物にくちづけを ~ 8 | a guardian angel

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スキビ好きな私が無謀にも始めてしまった…

二次創作・ネタバレ・つぶやきを含む妄想ブログです。

当然のことながら、作者さま・出版社さま等とは一切無関係です。

総合もくじ ☆ a guardian angel   


本誌続き妄想です。ネタバレNGな方は華麗にスルーしてくださいませ~。にへ



~ 黒の魔物にくちづけを ~ 8


(それまでの話) 1話  2話  3話   4話  5話  6話   7話


ソイツは 闇から飛んで来る 矢の様に

風に乗って 音も無く 獲物に迫り つき刺さる

心臓を持たない 黒の魔物      B・J      。


ACT.8 繋がる記憶


(SIDE キョーコ)


ずっと…警告音は鳴っていた              。

地震 雷 火事 敦賀 … あの男(ヒト)の猛威に耐えられる様に

地殻防御壁も復興させて…一度吹き飛ばされた鍵達もしっかりかけ直したのに…

悪夢の箱そのものを…一瞬で木端微塵にするなんてっっ……ガクリ

箱そのものが壊されるなんて 思いもしなかった      。

どうしよう…どうしたらいいの?

どうして     敦賀さんは私に…あんなキスをしたの?

ううん…考えちゃいけないんだ…きっと知らない方がいい…。

「…期待しても…無駄なのに…」

そう、傷つくだけだって      …『 切望するだけ…絶望する 』

…私はイヤって云うほど知ってるじゃない…。

それに…あの時の敦賀さんは普通じゃなかった…。

アタシだってナツを演じてたわけだし…だから、アレは…プライベートのキスなんかじゃない…。

敦賀さんが…『最上キョーコ』にしたわけじゃない…んだ。

そう思った瞬間…また胸の奥がズキズキって痛んだ…でもそれには気づかない振りをした…。

悩んでる…暇なんてない…カインが…彼が待ってるんだから。

だから、急いで私はセツカになった。『役』が入ればなんとかなる…そうやって私はそのことから逃げたんだ。

…なかったことにしてしまえばいい…って            。

               なのに…彼は私を抱きしめて云った。


「最上さん…っ」


私の名前を呼ばないで…

今、『素』に戻されたら隠し通せない…と思った。

足下に散らばった破片が…まるで彼に壊された『悪夢の箱』の欠片のように思えた。

一度壊れたものは…もう元には戻らない…。

だけど、アタシは抗ってみせた…彼に抱きしめられて…耳元で名前を囁かれても…

私は『セツカ』でいようとしたの…     このままでいたかったから。

「やだ~…兄さん…っ…アタシは…セツ…」

だけど…震えながらそう言った私を…彼が強く抱きしめた…。

彼に抱きしめられて…

続きの言葉が云えなくなってしまった私の口から零れた言葉は         

「どうして…」

こんな風に抱きしめられたら…どうしていいかわからなくなる…。

「わからない…?

……なかったことになんて…させたくないんだ。

俺は…君が好きだから       だから、キスをした。」

「?!」

はっきりとそう告げられて…フリーズした。

嘘…嘘よ…そんなことあるわけない…ありえない…っ。

必死に否定しようと…頭をフル回転させて理由を考えた。

そうだ!きっと、また私をからかってるのよ…私があんな嘘ついたから…

その仕返しで…いつも思わせぶりな事ばかり云って…私を騙すんだから…

たちの悪い冗談はやめて下さいってっ…そう、いつものように言い返せばいいのよっ!

…そう思うのに…涙が邪魔して…言葉にならなかった。

「どうして…泣く?……そんなに…迷惑だった…?

彼がすごく…傷ついた顔をしたから…その表情に思わず…

「ちがっ…そうじゃなくて…っ」

その声に彼が…ジィッ…と真剣な顔で…私をみつめる…。

彼は…私の応えを待ってる…続きの言葉を期待されてると感じた…。

でも、云えない…云いたくない…怖い…私はその言葉を口にするのが…怖いんだ。

恋なんてしなければ…傷つくこともない…期待しなければ…裏切られることはないんだ…。

私の中のトラウマが…その言葉を阻んだ。

           二人を包む長い沈黙。

俯いて何も云わない私に…彼がポツリ…ポツリと語りだした。

「本当は…俺も云うつもりなんてなかったんだ…。

大切な人は…作れない…俺には…そんな資格なんてないって…そう思ってた    

辛そうに…何かを思い出しながら語る彼の姿に…胸が痛んだ。

今…彼をこんな顔にさせてるのは私なんだ…。

彼の口からこの言葉を聞くのは2回目…そう、あの時の敦賀さんもすごく傷ついた顔をして…そういった。

その時の私は…何もしてあげられなくて…

恋をしないようにと自分で自分の心に鍵までかける敦賀さんを      

誰も救えないのに      …って思ったんだ…。

恋をしないように…だなんてまるで…私と同じ…。

ん…?…ちょっと待って…っていうことは…

あの時敦賀さんが言ってた高校生…って…私の事だったの?!

「○×△?!////~~~っっ」

ということは~~~私は自分で自分の首を絞めるように…彼を煽ったことに…?!

坊として聞いた話が…こんな形で繋がるなんて…と一人百面相状態になっていた私を…

訝しげな表情でみつめる彼の視線に気づいたっ。

「……。」

「!!」

うっ…ど…どうしようっっ……泣 あの視線…絶対危険!!

「最上さん…?キュラキュラ・・・キラキラ 」

突然キュラキュラとした笑顔で私を見つめ出した彼に…私はまた泣きたくなってしまった…。泣 

→ 9話へ続く



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シリアスタッチで、きてたのに…?!あれ…??

いやいや…ラストはやっぱり甘甘でしょう…ww

さぁ…どうしよう~ww うふふ…にやり。 ニヤリ

今回はアメンバー様じゃない方にも全部読んでもらえるようにと考えています。

なので…限定はナイ予定デス…多分 ww (´∀`o)

 

『ヒール兄妹+αなっちゃん…本格始動』な続き妄想に…ぽちっとヨロシク…w    


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