戦後77年 | penaltyのブログ

戦後77年


今日は終戦記念日。
戦後77年。
この時代、戦時中の面影というのは殆ど残っていませんが、


僅かに、戦争遺跡として残されているものがあります。


この公園の片隅にあるこの壁もその一つ。
旧陸軍の兵器製造施設のコンクリート塀の一部との事。


この穴は爆弾の破片によって開けられたもの。
軍需工場はいの一番に空襲の標的になり、そこで使われたのが普通爆弾でした。
破片だけでコンクリート塀にこんな穴を開けてしまうんだ!と驚かれるかも知れませんが、実は普通爆弾は、爆風と鉄破片の両方で対象を殺傷·破壊するよう設計されたもので、中身の火薬は「炸薬」と言われています。250kg~1tクラスのものが使用されたらしく、その破壊力たるや、このようになるわけです。
そして、77年以上前の爆弾がこれですから、現在の爆弾や砲弾やミサイルはどれだけ凄まじい威力か、という事になってきます。それが実際、ウクライナの戦線で使われているわけです。
戦争の過酷さというのは、映像や写真を見て頭では理解できても、実際にこういう遺構を見てみないと肌で感じる事ができないのかも知れません。
今年は戦後77年。戦争の振り返り方にはいろいろあります。二度とあの惨禍を繰り返してはならないという振り返り方、あの時はよく勇敢に戦ったという振り返り方。どんな振り返り方でも構わないと思うのですが、戦争を繰り返さないという点だけは念頭に置かなければならないと思います。今の平和は、多くの犠牲者戦死者の上に成り立っているという事を忘れてはならないと思います。