布施亜希子です。

喘息もひどくなると

横になるのが逆に辛くなります。

そこまでひどく悪化したのも

もう何年振りなのか、

前やっていたのが思い出せないほどです。

いえ、症状が治ると

いつものことですが、

あの辛すぎる状態を

すっかり忘れてしまうのです。

そんな調子なので、

心理技術での学びでも

多少は子供の頃の喘息を

扱うこともありましたが、

今となってはそれほど重要にも

思えていなくて、

かなり軽くしか考えていなかったのです。

ですが、本当はこの喘息の時ほど

私にとって重要で

もっときちんと向き合う必要があった

出来事だったのです。

物心ついた頃には

父が家業を始めており、

母も仕事を手伝うことになったので

両親と直接関わることがなく

私も両親からの愛を受け取る感覚は

あまり強く感じることがありませんでした。

それ以前に3歳上の姉がいて

面倒見てくれていたので

余計両親と関わることがなかったのです。

両親の愛のやりとりが

子供の成長の基本であるはずが

諦めるというよりは

そんなもんだと受け止めていて

両親からもらえずとも

他の誰かからもらえたらいい、

ぐらいに思っていて、

恋愛に目を向けるきっかけにもなっていました。

そんな風に思っていたあたりで

小児喘息が発症し

私の場合は梅雨の湿気が多い時期に

決まって1ヶ月ぐらいは症状が出ていました。

繰り返しますが、

両親は家業を起業したてで

軌道に乗せようと必死でしたので

もちろん喘息でいる私の看病に

かかりっきりになっている場合ではありません。

なので、姉がずっと世話してくれていたのです。

姉の世話があったとはいえ、

両親からの愛どころか

特に忙しいタイミングで発作が起こったりしていたので

発作が起こったことをなじられることもありました。

ただでさえ体も辛いのに

精神的にもダメージが大き過ぎました。

その状況を思い出して向き合うのは

本当はあまりに辛かったのです。

だから、喘息の症状から脱して

どんどん体力がついてくると

すっかり忘れて封印していました。

それを、

今回のプログラムのサポートでの

再受講で「愛がない」ということが

浮かび上がってきたこのタイミングだからこそ

改めて思い出す必要があって

潜在意識としては

表に浮かび上がらせてきたわけなのです。

しかも、

もうちょっとやそっとのしんどさだと

無駄に強い体力で封じてしまうので

それも上回るほどのキツく悪化させてまで、です。

今思えば、ここまでキツい症状でもなければ、

あの時の体の苦しさを思い出すこともありませんでした。

そうして、あの当時の精神的なダメージも

もう一度やり直してみる機会にもなったのです。

横になることもできないので、

まともに眠ることもできず、

意識だけははっきりしているので

ただひたすら考えだけは

いろいろめぐらせていました。

そうして、自分の人生の中で、

約4分の1の期間、

喘息でいる必要があったことに

ようやく気がついたのです。

私にとって、

「愛がない」という心理的背景が起こす

喘息という症状は、

まさしく、「愛」を学ぶための教材でした。

病気になっても

両親に構ってもらえないことが必要でした。

表向きは、

両親から愛をもらえていない飢餓感があって

両親ではなく第三者に求めるきっかけともなり

「愛がない」からひたすら承認欲求丸出しの

かまってちゃんというか

依存心が強い精神構造を作り出していました。

しかし、裏を返せば、

かまってもらえないのを、

愛がもらえていない状況から

愛を出すとか与えるということをどう学ぶ？

ということを考えさせるトレーニングでもあったのです。

確かに年齢が小さい時分では

それがわかりませんでしたが、

大きくなってくると

だんだん自分の体もわかってくるし

そして年々売り上げが伸びて

忙しくなる両親への気遣いを見せて

自力で通院して治すこともやっていました。

そう、自分のことは自分でできていましたし

子供なりに両親を思いやることも

あの時すでにやっていたのです。

実は精神的にもある程度は自立をし

他者を気遣う、愛を与えるということも

当時の最善でやっていたのです。

そう思うと、

体が弱くて辛い出来事ばかりに思えていた

喘息の記憶も

本当は愛のトレーニングの記録でも

あったのです。

今回、体が動けないほど

喘息が悪化しないと

このことを体感として思い出すことも、

それからずっと実は未完了のままの

ズレた学びを

再認識して再学習することもありませんでした。

病気をしてただしんどかった、

だけで終わらせるのか、

それとも

病気を学びのチャンスと捉えて

新たなブラッシュアップの機会にするのか、

ちょっとした視点の違いでも

人生の流れは大きく変わっていくのです。

ちょうど目の前の分岐点が

右か左の違いでも

年数を重ねるごとに

大きく変わっていくのと同じように。

今回の少々キツかった学びが

今後どのような流れとして

変わっていきそうなのかなどの

検証とまとめを

次回簡単にまとめてお話しいたします。

今回もかなり長かったですが

最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

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ひどい喘息が教えてくれた「愛がない」という信じ込みの裏側 後編

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