こんにちは
三宅です
本日は入荷等では御座いませんが、
普段、私達が行っている海水魚のトリートメントについて少しご紹介しようと思います
店頭でも良く行うのが淡水浴
一度は耳にされたお客様も多いかと思います
今回、淡水浴をするのはこのフグです
入荷時から餌は食べるんですが、痩せてしまっているままです…
恐らくハダムシという寄生虫のせいです…
そもそもなぜ、淡水浴をするのか
それは病気にかかってしまった生体の傷口の消毒だったり、
体表面についている寄生虫を落とす為だったり理由は沢山あります
特にカクレクマノミがかかりやすいトリコディナ病などに有効です
淡水浴の方法はとても簡単で、名前の通り淡水に浸けます…
大丈夫なのと良くご質問を頂きますが意外と大丈夫なんです
ただどんな方法でも良い訳ではないのでやり方をご説明します
まずはカルキを抜いた真水を適量用意して、
水温を飼育水と一定にします
ヒーターを入れたり、ペットボトルに入れた水を水槽に浮かべたりして温度合わせをしましょう
次にこちら
バッファー剤の出番です
PHの大きな変動を避けるため水温を合わせた真水にこれを溶かします
そして、水温・PHを合わせた真水にお魚を入れます…
時間は魚の大きさによって変わるのですが、1分から長くて10分程です
心配な場合は短めから始めましょう
すると寄生虫が付いている場合はこんな感じで体表から白い米粒の様なものが浮いてきます…
完全に剥がれ落ちると本当に米粒の様です…
これが魚の体表にくっつき栄養を吸ってしまうので餌を与えているのに痩せてしまうんです…
眼やヒレが白く濁る、背中の肉が薄くなる、身体を岩などにこすりつける、ヒレをたたんでしまって動かさなくなる、
などがある場合は寄生虫がついている事もしばしば…
今回のフグは5㎝程のサイズで約2分程淡水浴をしました
淡水浴が終わったら水合わせをして水槽に戻して終了です
状態の改善が見られない場合は次の日にもう一度淡水浴を行うなどして様子を見ます
病気や寄生虫の対処には非常に有効な手段なので覚えておくと損はしないと思います
ご不明点や病気の対処など分からない事は何でもスタッフにお声掛け下さい
まずは魚の状態を良く維持する為にしっかりと水換えを行いましょう
長々とお伝えしましたが最後までお付き合い頂き有難う御座いました。
皆様の御来店をスタッフ一同心よりお待ちしております。