2017.2.5 約4年前の事。
この頃、奴の飲酒問題にみんな悩まされていた。
何度となく腹痛が起きて病院に行くのに酒を辞めない。膵石症の術後にみられる癒着が原因で結婚式前にも入院した。医者も断酒するように言うが何度言っても言うことを聞かない。担当医から、癒着剥離の手術も視野に入れてみては⁇と言う事で、外科の先生に説明を聞きに行った。



癒着剥離の手術にはマニュアルが無く、いちかばちかの手術になる事。
6〜7時間の大手術になる可能性がある事。
癒着を剥がす時に大腸が傷ついたりする可能性もある事。
リスクが大きいので、様子を見たほうが良い事。


など説明された。



家族は、そんなに頻繁に腹痛で通院し、入退院を繰り返すなら手術したほうが良いのではないかという意見だったが本人はする気は無さそうだった。断酒は基本。それでも毎晩飲み続けて言う事を聞かなかった。




「来週から酒は辞める」



「明日からは辞める」



そう言って飲み続ける。飲む量も少しどころか大量に飲んでいた。



そしてこの頃義母は円形脱毛ができて、何ヵ所も皮膚科に行ってもなかなか治らなかった。
土地も購入していたので奴の姉が、お祓いに行ったほうがいいのでは⁇と言う事で行く事になった。
奴は酒の事を注意する私はヒステリーだと言い一緒にお祓いに行ったほうがいいと言われた。
情緒不安定で精神科も受診したほうがいいと言われて一緒に行ってあげたので、次はお寺⁇どこでも行くけど⁇という私のスタンスだった。
義母、私、奴でお寺に行った。



義姉は、そのお寺の人は視えるらしいと言っていたらしいが、お寺で何を言われたか全く覚えていない。笑 視えてる感じじゃなかった事は覚えている。



敷地内には、数百体の石物様がいらっしゃり、
阿弥陀如来像、金剛力士像、不動明王像なども存在感を表していた。




3人でお参りをして帰った。




奴が何を祈ったのかは分からない。




でもこの時私は見た。




3人の中で誰よりも長くお祈りする義母の姿を…。奴の健康を心底心配する母の姿だった。
なんとも言えない気持ちになったし、今でも目に焼き付いている。





でもそんな気持ちはよそに、奴は帰りにさっさと酒を買って帰った…。



え…⁉︎




唖然…




衝撃…




絶望…



怒り…



ショック…




そして恐怖…




この時の感情を何と表現したら良いのかもう分からない。



可哀想だったが、義母には報告に行った。




「また飲んでますよ」





もう、ショックで言葉を失っていた。



そして、しばらく沈黙の後こう伝えて欲しいと言われた。




「もう、腹いっぱい飲まんね。でも具合いが悪くなってももう知らんよ…」と。





奴にはそのまま伝えたが、私が注意すると、
「お寺に行った日は誰でもお清めで飲む‼︎」
「そんなに言われるなら離婚する‼︎」


と言って飲酒する理由を意味不明な理由をつけて正当化し逆ギレしてきた。




まだ新婚と言える頃。




私の勘か本能がそうさせたのか、




会話はすべて録音した。