HEATHさんの訃報以降、追悼やTLRS公演等で、Toshlへの責任転嫁としか思えない状況が作り出されており、触発されて、崩壊状態のX JAPANはToshlのせいと、Toshlを叩く声を非常に多く目にする現状があります。

根本はRed Swan事件だという認識は広がっているようですが、未だにこの事件についても、Toshlの責任だと思い込んだままの人は多いようです。

 

11~12月にかけてのToshlへの中傷報道に入っていたヤフコメに、ツインボーカル説が、Red Swan事件でのYOSHIKI擁護と、Toshlサイドを中傷するような論調に使われているのを見かけ、この記事を復元する必要を感じました。

2019年11月7日にUPした記事の、一部削除修正での復元です。

 

 

【ツインボーカルを唱える人の思惑】

『ツインボーカル説』とはRed Swan事件において「ボーカルはHYDE1人ではなくToshlと2人のツインボーカルの予定だったのだ」という、主にYOSHIKIファンによって唱えられている説。

Red Swan事件では、Toshlを排除してHYDEをボーカルにしたRed SwanをX JAPAN名義でリリースしようとしたYOSHIKIに対し、X JAPANファンからは大きな非難が巻き起こりました。

ツインボーカル説は、X JAPAN名義にしようとしたYOSHIKIを擁護したい思惑と、YOSHIKIがToshlを排除しようとしたことを信じたくないという感情が窺われます。

 

説の一例 : 「Red Swan」この曲は,HYDE氏一人ではなく,Toshlと二人で歌わせる構想だったのかな?と。ツインボーカルとかハモリとかコラボとか両手に花とかよく分かりませんが,もしかしたらHYDE氏の方がメインボーカルで。それだったらToshlは,すぐには返事出来なかったと思います。だけどYOSHIKIの思惑は「本当に美味しいところはToshlが歌う」「すべてはToshlの声を引き立たせるために」だったのかも知れません。かもですけど。いずれにしても,YOSHIKIの失敗ですね。

(Blue verse 2019.5/19「『Red Swan』の『嘘』」より) 

 

 

【ツインボーカル説の否定】

 ❶ 2018年7月20日のYOSHIKI ch.での弁解では、‟Toshlの返事が遅かったせいでHYDEになった”とファンに受け取らせたことで、Toshlへのバッシングを生じさせ、その事が更に、主にToshlファンからの猛反発を招く結果となりました。

しかし、もしツインボーカルの予定だったのなら、それを明らかにした方が当然、大多数のファンを納得させることが出来たと思われるのに、そうしませんでした。

 

2019年7月のJapan Expoでのインタビューで、HYDEに決めた経緯をYOSHIKIはより具体的に語っていますが、そこでも‟X JAPANかYOSHIKIか”という二者択一だけで、ツインボーカル構想は全く出ていませんでした。

➡書き起こし「Red Swan事件」のコメント④

 

 ❷ Toshlもツインボーカルの話があったとは一言も口にしていません。

「残念」発言(❸参照)をした際、もしツインボーカルと聞かされていたのなら、後で‟何故黙っていた”と攻撃されない為にも、‟一方的に外された訳ではない”、等と口にしてYOSHIKIをフォローしたでしょう。

YOSHIKIが、ツインボーカル構想だったと話さなかったToshlを守る為に、Toshlに合わせて黙っていたのだ、と強引に解釈する傾向が見受けられましたが、そもそもToshlが事実を明かさないことが考えにくいです。

 

過去、海外進出できなかったことをToshlの発音のせいにする、『WE ARE X』で解散を洗脳のせいにするなど、YOSHIKIは自身の失敗をToshlのせいにする責任転嫁が非常に多かったですが、Toshlはその教訓から、ツインボーカル構想だったのにとYOSHIKIから責められないように、その前に自分から話したでしょう。

 

 ❸ 「HYDEさんはYOSHIKIが選んだ人ですから」「正直な気持を言えば残念だった」(2018.7/16ニコ生)というToshlの発言からは、‟自分ではなくHYDEが選ばれた”と言う二者択一しか受け取ることはできない(ツインボーカルの提示を断ったとは受け取れない)。

 

 ❹ PATAのギターはフィードバックのみ、HEATHのベースも一部しか使われていない事は、「言っちゃいけないのかな」と言いつつも、YOSHIKI自身の口から笑いながら明かされました(2018.12/29のYOSHIKI ch.)

このことから、Toshlが添え物のような扱いでのツインボーカルの予定だったとしても、それを隠す為に伏せていたとは考えにくい。

 

 ❺ 発表の予告(2018.6/3のYOSHIKI ch.)では「免疫」「抗体」「嫌な話じゃない」という言い方をしていましたが、Toshlが入った上でのX JAPAN feat.であったなら、ファンに「免疫」などなくても受け入れるとYOSHIKIは考えたでしょう。

既にアルバムにはゲストボーカルのみの曲を複数収録予定でしたし、コーチェラ・フェスでは他のメンバーを下げてのマリリン・マンソンとのコラボも披露していました。

 

 ❻ 「まだ進行形なので」「僕は手をこう拡げて待ってますのでまだどうなるのか」(7/20Y.ch.)といった言葉を、ツインボーカル構想をまだ諦めていない、という意味に捉え、‟Toshlが参加を渋っているだけなのだ”としたがる傾向も見受けられましたが、これらはレコーディング終了後のツイート「これを聴いて今回のコラボの意味を判断して欲しい(2018.9/13)」に繋がる言葉であり、ファンに好意的に受け止められるようになったらRed Swanをアルバムに入れたいという思惑と受け取るのが自然でしょう。

これは、Red Swanをアルバムに入れるかどうか最後まで迷っていた、「Red Swanを入れないなら」「Red Swanを取り外すとしたら」「入れる入れないは又考えます」等という、未練を感じさせる発言でも裏付けられます。

 

 ➐ ❻の補足:YOSHIKIは、Toshlを貶めた東スポの捏造記事(2018.6/23)に対して、Toshlを擁護する発言を一切しませんでした。

話せないような「大人の事情」が嘘ではないとしても、「東スポ記事は事実じゃない」との一言さえ言わなかったのは、X JAPANでの出演をしなかったのがToshlのせいと思わせるのが好都合だったとしか解釈できません。

更には、Toshlを排除したメンバー4人のレコーディング写真をインスタにUP(2018.7/12)し、Toshlの「残念」発言の後であるにも関わらず、バカボンの話題に乗じて、「違う人の声ですいません 笑」とファンを煽るようなこと(2018.7/19のTwitter/インスタ)をしました。

これらはToshlとの関係修復を期す試みとは正反対であり、YOSHIKIがToshlの翻意(ツインボーカルへの参加)を期待して待っていたとは到底考えることは出来ません。

あえて騒動を起こすことで、事態を収束させる為にToshlが受諾するように仕向けた、或いはToshlの事務所へ圧力をかけたのだと解釈したとしても、それはツインボーカルの根拠ではありません。

 

 

――X JAPANの現状が理解できます――

右矢印【Red Swan事件 ーMeYoupediaー】