4月になると大学などで
イッキ飲みによる死亡事故のニュースが出る。

新入生歓迎行事などで、多量の酒を飲ませたというわけだ。

体育会やサークルの不祥事として報道される。
しかし、問題は酒だ。

イッキではない。

再度言う、問題はイッキ飲みではないのだ。

実際イッキ飲みでの死者は少ない。

どういう飲み方だろうが、泥酔するまで飲めば命が危ないのだ。
アルコール自体で昏睡→死亡という流れでなくとも、ジミヘンのごとく
嘔吐した食べ物が喉に詰まって死亡ということもある。


しかし、「(量を問わず)飲酒はやめましょう」というポスターは見ない。

海外に行くと、国によって酒が手に入らないということがある。
インドに行った時も、何度も同じレストラン(というか大衆食堂)に
通わないと酒を出してくれなかった。
出す時も奥の部屋で・・という具合で。

スリランカなんかも一般のスーパーマーケットには酒がなく、
地下駐車場の一角に鉄格子で仕切られたアルコール+タバコ販売コーナーが
あるといった具合だ。
マレーシアでインド人が経営するカレー屋に入って
メニューを見ずにビールを頼んだら、嫌な顔をされた。
その店はガチでおいていなかった。

フィリピンなんかは寛容だ。
日本はもっと寛容だ、コンビニで深夜だって買える。


でもそれが人の命を、人生を狂わせているのだ。
それが自明なのに人は酒に寛容だ。

勿論歴史経緯として酒というものが「お神酒あがらぬ神はなし」
などと肯定されてきた。

しかし一方でアルコール中毒医者の更生施設などもあるし、
酒が原因で、多くの人が死んでいる、あるいは家庭が崩壊している。

法律で取り締まれるだろうか?
難しいだろう。

しかしせめて飲み放題を禁止にできないだろうか。
これは簡単にできるだろう。

だが、そんな法律ができれば、「二杯目から10円」など
法律の網の目を潜り抜けるプランを提供する居酒屋が出るのは自明だ。

すると、お酒メーカーが反対するに決まってるが、税金を高くするしかない。
缶ビール一杯1000円くらいになればそうそう沢山飲むことはできないだろう。

イソプロピルアルコール(サリンの原料にもなるが、要するに消毒用アルコール)
なんかは薬局においたままにすれば
暴動は起きるまい。


あるいは、せめて人目に付くところで大量飲酒すれば、即刻逮捕できるような
法はできないものか。

スリランカやマレーシアでできるなら、日本でできないはずはない。

日本はフィリピンではない。