はじめて100%自分のお金で購入したパソコンはNECのVersaPro VX-4でした。ところが、購入してすぐ、あまりの重さ(重量ではなくハードウェア的に)にわずか1週間でメイン機としての使用を断念。それもそのはず、Corei5搭載とはいえそのi5はTDPわずか5Wの省電力モデル「8200Y」だったのです。冗談ぬきでファミコンなみの性能しかありません。おまけに、こともあろうにぼくは初日にOSをWindows11にアップグレードしたものですからもう目もあてられません。

ただ、自分の意志とお金で買ったものですから返品はプライドにかけて、できません。やむなく、予備機とすることとし、新たなメイン機種を買いに走ることになりました。そして、同じPCショップで見つけたのがこちら

型番:Fujitsu Lifebook U9311 

CPU:Intel Corei3-1125G4 

GPU:インテルUHDグラフィックス第11世代Coreシリーズ

メモリ:8GB 

SSD:250GB 

解像度:1920x1080 IPS

 

圧倒的すぎます。これでお値段はたったの4万7000円。WPSオフィスをつけてもたったの5万円と少々。なぜこれほどのスペックのパソコンがこんな不可解な値段で売られているのだろうと不審さを覚えたほどです。その日はちょうどゴールデンウィーク期間でセールが開催されており、その恩恵と考えることにしました。迷わずレジにならびお買い上げ。家にもどり、セットアップをすませて動作確認。

とにかく快適です。前のVX-4やその前のA576/Rは比較になりません。なにせ、つい3年ほど前に発売されたばかりの第11世代Coreです。メモリは8GBと少々ひかえめですが、それを抜きにしても圧倒的な高速処理性能です。Web閲覧、WPSオフィスはもちろんYouTubeの4K動画も回線さえしっかりしていればなんの不具合もなくサクサク動きます。

もちろん、ゲームが遊べるかどうかも評価対象です。GPUはなく、その代替をするのはCPUに内蔵されたおなじみ「インテルHDグラフィックス」…ではなく、その系譜をもつ「インテルUHDグラフィックス」です。IHDシリーズというと名前の末尾にグレードをしめす3~4ケタの数字がつくのがお約束でしたが、本機のそれにはなぜか名前がついておりません。

たった6年ほど前にリリースされたUHD630ですら、PS3をちょっと上回る程度だったと聞きますのであまり期待はしていませんでしたが…これも期待をいい意味で裏切られました。Crysis(2007年の発売当時は単体で最高設定動かせるグラボはなかったそう)は1080p、最高設定でも時たまコマ落ちするだけ、MAFIAIII(PS4の縦マルチ)ですら、WXGA、中画質設定でも可変30fpsほどを維持していました。「マックスペイン」や「コリンマクレー・ラリー」のようなPS2時代の作品となると、秒間300fpsをこえる爆速でぬるぬる動きます。おそるべしHDグラフィックス。ちょっと前までは低スペックGPUの代名詞で語られることが多かったですが、もう笑えるほどのものではありません。

Passmarkレーティングはこんな感じです

 

ぼくは正直恐怖しています。なぜこんなにすばらしいパソコンを手にしてしまったのかと。もしかして、最初にハズレ(笑)を引いてしまったかわいそうな自分のために、神さまがわずかな資産と引き換えに特大チャンスをあたえてくれたのかもしれないと。

目標がきましました。このパソコンで、最高のイラストを書きまくり、最高のイラストレーターをめざします。 m9(`・ω・´)