タイトルと編の名前が長すぎて、全部入りませんでした(笑)

 

正しくは、「オソトdeゴハン」感動体験エッセイコンテスト実行委員会 編 です。

 

図書館で偶然見つけた本だったのですが、内容が嘘みたいな本当の話で、素敵な内容ばかりでした。

 

その中で私が好きだったのは、「ばあちゃんとカルボナーラ」です。

 

最近は介護系と老人の話が気になってしまうのは、私自身がそういう環境にあるからなんだと思います。

 

残念なことに、私の祖母はこのお話に出てくる「なんでも喜んでくれるおばあちゃん」ではないので、おばあちゃんとの外食の楽しみはほぼないですね。

 

お話の中のおばあちゃんは、目も耳ももう満足に使えなくなって、それでもふと楽しいところに行ってみたい、近所のファミレスに行ってみたいと言いました。

 

まずファミレスにいくためにはデパートでカーディガンを買わなければならない、とも(笑)もうこういうところがまずかわいらしいおばあちゃんです。

 

そして、行くときには「口紅もつけてほしい」と言ったり、昨日は楽しみで眠れなかった、と言ったり。

 

連れていくこちら側としては「そんなに楽しみにしてくれてたんだ~!!」て感じですよね。

 

おばあちゃんはファミレスでカルボナーラを注文します。箸を持ってきてもらおうか?というと、「馬鹿にすんでねぇ」と笑ったそうです。

 

そして、テーブルに届いたカルボナーラを、「うめぇなぁ。」と言って食べたそうな…。

 

もう、かわいすぎ!!

 

 

 

 

せっかくいいお話なのに私のお話で恐縮ですが、うちのおばあちゃんは「外食は自分が連れていくもの」と思っているので、店の味にケチをつけるのがきまりなんです。

 

支払いはおばあちゃんなので、まるで自分にはケチをつける権利があるとでも思っているかのよう。(店の人に言ったりするわけじゃないけど)

 

金を払うことが唯一の幸せであるかのように、おいしいとかはまったく言わない。そして、逆に何かの拍子に誰かにごはんをご馳走になろうものなら、「一番安いの」を頼むんです。

 

私はもう疲れました。普通、外食は楽しい思い出のはずなのに、外にごはんに行くのが苦痛でたまらない。

 

うちは大家族でおばあちゃんも両親もこどもたちも一緒に暮らしています。

 

だから、おばあちゃんだけを置いていくわけにもいかないし、だからと言って連れてってても「一番安いの」かケチをつけるか。

 

認知症が進んで、ますますお金への執着がひどくなってきたのか、先日GWだったので焼肉をやると言ったら、これで肉を買えと母に万札を押し付けていました。

 

そして焼肉をやった結果、おばあちゃん肉一枚も食べず。(歯が悪いとかそういうんじゃないです)

 

おばあちゃんも食べないような肉を、喜んで食べている私たちは何?みたいな、いやな雰囲気が流れました。

 

素直に喜べない私たちが悪いのでしょうか。でも、お金を払ってもらっても私たちは喜べないのに、おばあちゃんはお金を払って嬉しいんでしょうか。

 

外食とか、ちょっといいのを買ってのごはんとか、そういうことにいやな思い出しかないって、ほんと悲しいことです。

 

…と、グチグチしてしまいました(笑)

 

普通、いやなことも吹き飛ぶ「楽しい外食」なんですけどね~。

 

他にもたくさん素敵なお話が載っていました。そして、実際のお店の名前も載っている作品もあって!!

 

近場にお越しの際はぜひともお立ち寄りください、ですよ(笑)

 

では、また何か読んだらまた書きます。