青山七恵さん、初めて読みました~。芥川賞作品と銘打ってあったので、図書館から借りてきました。
ひとり日和ってタイトルからして、最近よくあるアラサーとかアラフォーとかの小説なのかと思ってたんですが、まだ成人したかしないかくらいの女性と、遠い親戚のおばあちゃんお二人暮らしの話。
遠い親戚の吟子さんは夫に先立たれ、ひとり暮らし。なぜか親戚の間で、東京に出るときは吟子さんのところに居候させてもらうのが習わしになっていました。
知寿もそのひとり。
母子家庭で、高校教師の母は交換留学(教師の)のもとに中国行きが決定したことで、高校を卒業してアルバイトしながらブラブラ生活していた知寿は、東京に行くなら吟子さんのところに、と決められてしまいます。
知寿はそこからバイトに通い、彼氏と会い、別れそして新しい男友達に出会い、なぜか吟子さんのボーイフレンドと三人でごはんを食べたり…。
知寿って意地悪で手癖も悪いんです。私はそういうやつはまず大っきらいなんですけど、そういうのは逆に人間らしいんでしょうか(笑)
吟子さんはけっこう無頓着な性格で、そしてボーイフレンドができたことでおしゃれしたり、若作りしたりするのがかわいらしい。
そんな二人の生活は果たして。
ということで、私としてはすんごくおもしろい!てわけではなかったし、吟子さんも知寿もたいして好きにはなれなくて残念だったんですが、こういう日常を書いた小説は嫌いじゃないんです(笑)
SFより恋愛小説とかが好きなのは、小説だからって、絶対ありえないわけではないだろう、と思うからかもしれませんね。
では、また何か読んだら書きます。