映画になりましたね!主人公の小夜子を大竹しのぶさんが演じていたようです。タイトルは「後妻業の女」になっていまいした。

 

初めてこの方の作品を読んだのですが、最初がこれですごくおもしろかったので、もっと読んでみたいと思いました。

 

いつもブログ読んでくださっている方なら知っているかもですが、ミステリーとか殺人とか苦手で、推理小説とかもあんまり読まないんです。ほんわか系が好きなので(笑)

 

でも映画にもなったし、やっと図書館で本物を見ることができたので、棚にあった瞬間にゲットしてきたんです!予約をするのは自分の流儀ではないので…。

 

さて内容ですが、結婚相談所に登録して、高齢の資産家の男性を狙う小夜子は後妻業の女。これまで何度も結婚し、夫に公正証書を書かせては殺していました。注射器で空気を打ったり、崖から転落させたり、海で溺死させたり…。

 

結婚相談所の所長の柏木もグルです。小夜子に資産家の高齢者を紹介しては、小夜子の殺人を手伝い、小夜子の取り分を折半しているのでした。

 

小夜子の最近の相手は中瀬という資産家男性。誤嚥性肺炎を起こさせ、中瀬を死においやります。もちろん公正証書は書かせておいて。

 

公正証書を持ち出し、財産を全てかっさらおうとする小夜子に疑問をもった泣かさの二人の娘は、小夜子のことを知り合いの弁護士に相談します。弁護士は小夜子のことを興信所に調べさせます。

 

興信所では、元刑事の本多が小夜子のことを担当します。

 

元刑事のツテと勘で、本多は小夜子がかなりの犯罪歴の持ち主であることも調べあげます。

 

 

大阪弁の会話がポンポンと出てきておもしろいのもあるし、展開が早くでいいですね。しかも、参考文献があの木嶋佳苗の法廷証言だというので、そこにもびっくりしました。

 

その人って、ちょっと前に世間を騒がせた本物の後妻業の人でしたもんね…保険金殺人??だったかな。ちょっと詳しくは記憶にないけど。

 

人が死んでるのにおもしろいはないけど、こんなに手が込んでて時間もかかって、それでもきちんと法的なやり方で(でも殺人は犯してるけど)通そうとしているのが、やり手ですよね。

 

世の中にこんなので食っているヤツがいるのかと思うと腹立たしいですけど、法律とか知らないより知っていたヤツの方が得しちゃうんですね。

 

そういう意味ではとっても勉強になりました。犯罪には使ってほしくないですけど…。

 

本多VS柏木とか、柏木VS小夜子(グルとはいえ二人とも欲が深いので、よく言い争いになるんです)とか、そういう面でもおもしろかったです。

 

どういう展開になるのか楽しみでしたが、最後ちょっと意外な結末になってしまって納得できなかった…かな。

 

初めての系統の本でしたが、とてもおもしろく読ませてもらいました。

 

映画を見てから原作を読むのもいいかもしれないですね!

 

では、また何か読んだら書きます。