「ふたりのロッテ」

このお話を知っていますか。


実はこれ、少女文学?なんていうの?子供向け?

小公女とか、アルプスの少女ハイジとか、その類ですね。


私はこのお話、今まで読んだことがありませんでした。


きっとなんとなく双子の話なんだろうな、とは思ってたけど…やっぱ双子でした。


両親が離婚して、双子を一人ずつ、お父さんとお母さんとで育てる。


林間学校?サマーキャンプ?みたいな子供だけが行くところで、偶然双子は再会し、顔が似過ぎてお互いびっくり!!


それまで会ったことも、双子の姉妹がいることも知らなかった、ていう設置だったから、もし本当に自分そくりな人に会ったら相当気味悪いだろうな~と思う(笑)


お母さんと一緒に住んでたのがロッテで、お父さんと一緒に住んでたのがルイーゼ。


もしや…と思うと、やっぱ入れ替わって、お互い初めて会うもう片方の親のところに「帰って」いくんですよ。


綿密に、自分の周りの状況とか教え合ってね。


なんか、そういうの少し憧れる(笑)


私には妹がいて、気がついた(物心ついた)ときにはもうお姉ちゃんだったわけ。


なんでも知ってるし、教えなくても一緒に住んでればわかることいっぱいあるじゃない?

近すぎて、あまり関心持てなくなってたしね(笑)


例えば今なら、妹は都会で働いてるので、近況とか些細だけど相談したいこととかあるんだけれど、離れてしまうと、簡単だったことも、簡単過ぎて話せないのね、逆に。


姉妹とか家族とか、難しいんだなって、でもいいもんなんだなって、改めて感じさせられます。


本の中で、初めて自分たちが姉妹だってわかったときの感情が想像に容易くておもしろい(笑)


周りに気づかれないように、もうひとりの自分になりすますあたりとかもね。


なんか、昔NHKの朝ドラでやってた、双子の話があったんですよ!!


「ふたりっこ」?


マナカナがやってたと思うんだ、だぶん。


それも好きだったな~!!内容とかはあんまり覚えてないんだけど、好きだったのは覚えてる(笑)




それにしても…


周りに、双子って1組くらいは知り合いいませんか??


私は同級生に、2組、双子がいて。


1組目は、たぶん二卵性とかだったのかな?男の子だったけど、あんまり似てない双子で、誰でも見分けがつきました。


もう1組は女の子と男の子の双子で…

私は高校の時女の子と同じ学校だったんだけど、男の子とは別な学校だったので、自動車学校で初めて見た時には、同じ顔の男の子がいる!!!って、本気でびっくりした。


知らなかったのね、双子だったっていうこと自体を(笑)


まぁでも美形な姉弟だったので、どっちもかわいい顔してましたよ(笑)


でも、たいていは一緒に過ごしてれば違いがわかると思うけどな~。


息子のクラスにも双子の子がいて、かなり似てるらしいけど、すぐわかるって。


だから、入れ替わってるのに気づかない親っているのかなって、ちょっと設定に疑問がある(笑)


あと、最後に「双子は一緒にいるべきだ」っていう周りの主張に、お父さんは「2人まとめておまえが育てろ」みたいに言うんですよ、元妻に。


は??


そこだけ、カチンときました(笑)


お話なんで、カチンとくるとかそういう問題じゃないんですけどね(笑)


かなり昔のお話だし。


でもな~。



ところが、お父さんもちゃんと娘たちのことを思って、最後には仕事場をアパートの部屋の隣に借り替えるっていう件もあって、そこはちょっと点数稼ぎました(笑)


そこまで長くない話だし、難しくないし、けど大人でも楽しめる本だと思います。


ちなみにこれ、雑誌「CREA」の2月号で、大人の少年少女文学っていう特集みたいになってるやつで出てたので、読んでみました。


数ある作品の中の、どの主人公が好きかとかいうランキングとか、作中に出てくる食べてみたい食べ物rんキングとか、話自体を知らなくても、どこかかしらの興味のポイントから読んでみたくなるような特集になってました。


ちなみに、子供向けのお話の中で私の一番好きなのは、「あしながおじさん」です。


恋愛ものなんですよ(笑)


しかも夢があるし。


「ふたりのロッテ」もおもしろかったけど、「あしながおじさん」も読んでみてください。ぜひ。




ではまた、何か読んだら書きます~。