昨日は St. Patrick's Day(聖パトリックの祝日)で、コーンビーフ&キャベッジ の他に アイリッシュソーダブレッド も作りました。
Soda Bread とは、イーストの代わりに膨張剤として重曹(ベーキングソーダ)を使うクイックブレッドです。
重曹(炭酸水素ナトリウム)がバターミルクの乳酸に反応して、二酸化炭素の小さな泡を作って膨らみます。
伝統的な Soda Bread は、小麦粉、重曹、塩、バターミルクのみで作られ、バター、卵、レーズン、ナッツなどを加えることもあるそうです。
Irish Soda Bread の起源を調べると、最初にネイティブアメリカンが Pearl Ash や Potash など炭酸カリウムを含む自然のベイキングソーダを使ってクイックブレッドを作っていたのを1840年代のヨーロッパ植民地時代に入植者がアイルランドに持ち帰ったという説もありますが、The Society for the Preservation of Irish Soda Bread はそれを否定しているので、真相は定かではありません。
コーンビーフ&キャベッジがアイルランドの伝統料理ではなく、アイルランド系移民が北アメリカでお祝い料理として作ったのが発祥で、北アメリカでは St. Patrick's Day にコーンビーフ&キャベッジを食べる習慣があるのと同じように、今回私たちが作ったアイリッシュソーダブレッドも現代のアメリカンバージョンになります。
材料:
バターミルク 1⅔カップ
卵 1コ
バター 大さじ4
重曹 小さじ1½
レーズン 1カップ
バターミルクは初めて使いましたが、生クリームのようにとろっとしているわりにはカロリーは牛乳と同じなんですね。
バターミルクがない場合は、牛乳にお酢かレモン汁を少し混ぜればいいそうです。
まずは小さいボウルで、冷たいバターミルクと卵を混ぜます。
別の大きいボウルにふるいにかけた小麦粉、砂糖、塩、重曹を混ぜてから、冷たいバターをナイフで小さく切って入れて、指で潰しながら粉類と混ぜます。
レーズンを投入して、くっついて塊になっているレーズンがバラバラになるように指でほぐしながら混ぜます。
まだバターの塊が見えますが、ところどころ塊が残っていた方がいいみたいです。
そこにバターミルクと卵を混ぜた液体を流し込んで、ヘラで折り込むように混ぜます。
この時にあんまり混ぜすぎると膨らまなくなるので、バターの塊やダマを残したままざっくり混ぜればいいらしいです。
混ざってきたら、ここからは両手でこねていきます。
ここでもざっくりでいいみたいです。
こねすぎると固くなってしまうので、ふんわり感を保つためにはこねすぎないのがコツだそうです。
まとまってきたら、打ち粉をしたまな板の上にのせて両手で成形します。
あんまりギュッギュしないように、ふんわりまとめます。
バターを塗ったキャストアイロンに移動させて、くっつかないように小麦粉をまぶした包丁で十字に深めの切れ目を入れます。
深めに十字を入れると均等に火が通りやすいのと、アイルランドでは悪魔を撃退する意味を込めているのだそうです。
そして、425℉ (218℃) に熱したオーブンで 25 ~ 30 分焼きます。
良い感じにゴールデンブラウンに焼き上がりました!!
キャストアイロンで焼くと外側がクリスピーになります。
冷めてからカット。
バターを塗っていただきます。
食感はちょっとスコーンぽくて、素朴なお味で美味しい紅茶が飲みたくなります。
次回は、キャラウェイシードで作ってみたいと思います。