「老犬神社(ろうけんじんじゃ)」。

秋田犬の故郷・秋田県大館市葛原に鎮座する、あるマタギ犬を祀った古社。

「マタギ犬」とは、古来、東北地方で狩猟を生業とする民・マタギの人々と共に生き、共に狩猟に出ていた、「秋田犬」の祖とされる犬たちである。

Yahooニュースの「秋田に伝わる『忠犬シロの物語』」。

――ほぼWikipediaの「老犬神社」の項にある通りだが、何度読んでもシロの忠誠心と愛情に胸を打たれる。

Wikipediaによると、シロは女の子だった由。

猟師が命の危機に瀕し、免状を取ってくるよう、よく言い含めると、賢そうな眸でじっと主を見上げ、ぴんと耳をそば立てて話を聞く。

 

さやじ様より

※幼犬ですが、美しい秋田犬でイメージぴったりの子でしたので、感謝とともにお借りいたしました(Photo by さやじ様)

 

「行け!頼むぞ!」と言われると、雪が降りしきる中、一散に駆け出して行く――

 

さやじ様より

(Photo by さやじ様)

 

雪深い深山を昼夜ぶっ通しで必死に駆け抜け、意味が通じるまで山家と隣の藩の獄舎を何往復も駆け抜ける。

やっと意味が通じ、マタギの免状を猟師の妻に首に巻いてもらうと、疲れと空腹の中、また一散に掛け戻る。

が、獄舎に着いた刻には既に猟師は刑場に引き出され、処刑された後だった――

それから数日、膓の烈れるような、慟哭とも言える犬の遠吠えが止まなかったという……。

 

さやじ様より

(Photo by さやじ様)

 

老犬神社に祀られた秋田犬の祖・マタギ犬の忠誠心も、もっと広く世界に知られてほしい。

猟犬たちが幸せであるように……。

 

さやじ様より

(Photo by さやじ様)

 

P.S. ちなみに、これ売ってます犬