中1の5月に二度目の不登校になった息子。


中3の4月から転校し、

第二の中学生活を始めた。


来月には併願先の私立高校の受験もあり、

いつもとは少し違う年末を迎えている。


毎年12月になると思い出す。

息子が私のお腹に

宿った時の事を…


結婚して9年目にやっと生まれた息子赤ちゃん

流産、不妊治療、緊急帝王切開…。

悲しみも苦しみも乗り越えて来た。


不妊治療も中々実らず、

最後の希望で

不妊治療で有名なクリニックに

通い始めて数ヶ月が経った年末。


「おめでとうございます。」

待ちに待った言葉だった。


体が温かくてふわふわして

不思議な気持ちだった。


先の見えない治療。

必ず妊娠するとは限らない。

お金も時間もかかる。

体ももちろんだけど、

心への負担も大きい汗


だからこそ、喜びも大きかった。



息子が不登校期間中に

本を読まなくなり、少しでも

身になればと思い

マンガを用意した。

その中に鈴ノ木ユウの「コウノドリ」が

あった。

産婦人科医が主人公の話で、

緊急帝王切開の話が何度か出てくる。

普通に生まれて来る事は

当たり前では無いと気付かされる。


息子はこのマンガを読んで、

「産んでくれてありがとう。」と

私に言ってくれた。

その時、私より大きくなった息子を

ぎゅっと抱きしめたのを覚えている。


あのエコーの小さな小さな命に、

ここまで成長してくれた事に、

感謝している。