実家に帰り、そっちで読んだ新聞の記事のお話。




仙台近郊の町にある、とあるスーパーの店長さん。


震災のときは休日で、仙台にある家にいた。


地震の後、お店が心配になり、自転車で6時間近くかけてお店に行く。


到着したのは夜。


お店はぐちゃぐちゃ、津波の泥が20センチも堆積。


店長さんはその日徹夜でお店の片づけをした。


翌朝、近所の人が生活用品、食品を買うためにお店にやってきた。


いちいち売上金を計算していたのでは、お客様に必要なものを提供できない、


と判断した店長さんは、本部に確認を取ることなく、独断で


お客様に品物を 無料で 提供した。



この店長さんは大阪出身の方で、阪神大震災を経験しており


あの時、お客様が何をどう欲していたか、よく分かってらっしゃる人だった。



店長さんは、お店の品物が底をつくまで(震災から5日目まで)、


お店の品物を すべて無料で 提供した。


お客様だけでなく、近くの避難所にも品物を 無償で 提供した。



お店の品物が無くなってしまった後、本部にかけあい、2リットルの水1800本、


カップラーメンなどを調達し、お客様に提供した。



しばらく経つと、「おにぎり」が余るようになった。


それはお客様のニーズが変化した証拠。


とりあえずの窮地は過ぎ去った、そう判断した店長さんは、


いったんお店を締めて、次にお客様が必要とするものを準備すべく


再開に向けてお店を一時閉店することに決めた。




お店の前に「一時閉店のお知らせ」を貼ると


近隣住民から、このお店の震災後の英断、被災者の立場に立ったサービスに


感謝の言葉がたくさんたくさん書きこまれた。




本部からはこの店長さんの英断を高く評価する声があがっているそうです。




読んでて胸が熱くなりました。


私が同じ立場だったとして、同じことができたでしょうか?


きっとできなかったでしょう。


こういう英断を即座にできる人ってすごい。


そういう機転はどこから生まれるのでしょう・・・