『西の魔女が死んだ』/梨木香歩 | 空っぽの時間

空っぽの時間

本の感想や日常の記憶

++迷い人のモノローグ



著者: 梨木 香歩
タイトル: 西の魔女が死んだ

中学校へ通うことをやめたマイが、祖母の家で暮らす一ヶ月の間のお話を描いたもの。魔女といわれる力をもつ祖母の手ほどきを受けるため、魔女の基本である、同じ時間に起き、同じ時間に寝るなどといった簡単だけど難しい毎日を継続するよう努力しながら庭の草花を手入れしたり、自分だけの畑を持ったり、自然とともに過ごしていくマイの日常。だけどそれはいつか別れを告げなければならないもので…。

好きなお話とはちょっと違うのだけど、とても良いお話だと思いました。
「おばあちゃん」と「草花」と、「ちょっぴり不思議なできごと」っていうのが、梨木さんのスタイルみたいですね。愛や優しさにあふれた作品で、祖母の放つ一文が、とても心に響きます。
このときに感じるマイへの愛。それが、すべてで。
言いたいことが言えなかった悲しい経験と、それでも「アイ・ノウ」と、分かってもらえているという許しの言葉。これこそ魔法の呪文って感じでした。