オーストラリアのシドニー湾で2006年にダイビング中のダイバーによって発見された旧日本軍の特殊潜航艇が荒らされてパーツなどが無くなっていたそうです(/_・、)


オーストラリア環境省によると、特殊潜航艇が傷つけられ3枚あったスクリューのうち2枚が無くなっているのが考古学調査の際に判明。また潜航艇内部に残されていた遺物も無くなっていたと発表されました。潜航艇の内部には搭乗員2名の御遺体と日本刀やお守りなどがあったそうですが、何が無くなっていたかは発表されていません…


この特殊潜航艇は、昭和17年の旧日本軍によるシドニー湾攻撃で行方不明になってから65年後、2006年11月にシドニー湾から5kmほど離れた海底(水深約70m)で地元ダイバーが発見したもの。


すぐにオーストラリア海軍が調査を行い、翌月の12月に当時のオーストラリア環境・自然文化遺産相であったキャンベル大臣が正式に旧日本軍の特殊潜航艇が発見されたことを発表し「特殊潜航艇の発見はオーストラリアと日本両国にとって重要な意義があり、遺構は最大限の敬意と名誉で扱われる」と述べたほどの代物です。


実際、オーストラリア政府は船体の保存に万全の措置をとって、潜航艇の周辺を保護水域に指定し許可のない接近を禁じたり、遠距離監視カメラも設置。また破損者には高額の罰金を科すと警告していました⊂(・∀・)⊃


発見したダイバーたちも、潜航艇を荒らすことなくオーストラリア海軍に報告しているぐらいですから、最初から敬意を払われていたようですね(海外で海底に沈んでいたゼロ戦から銃弾と計器類を盗んで捕まった日本人ダイバーたちに聞かせてやりたい…)


この潜航艇で攻撃され犠牲者も出てるわけですから、これほど丁重な扱いを受けることにビックリしましたが(汗)さらにオーストラリア海軍主催の犠牲者の慰霊式典でも、特殊潜航艇の搭乗員6名も合同で追悼(攻撃した潜航艇は3隻。2隻は戦時中にも関わらずオーストラリア海軍に引き上げられ手厚く弔われ海軍葬まで行われた)


長くなりましたが(苦笑)これほどの扱いを受け、さらにニューサウスウェールズ州の歴史的遺産保護法の対象にもなっている潜航艇。損傷させた場合は最高5年の禁固刑。そして110万オーストラリアドル(約1億円!!!)の罰金が科せられます。


潜航艇の沈んでる詳しいポイントも隠されて分からないはずなのに、そんな中で水深70mに潜って、さらにスクリューや遺物をサルベージしたのだから、ただの素人じゃないでしょうから捕まるのは時間の問題だと思いますが…捕まったら罰金1億円か((((゜д゜;))))


広島ダイビングサークル『AQUA GATE HIROSHIMA』

『八幡浜海洋公園ダイビングセンター AQUA GATE』