奇跡的に撮影できた | ιωι”の研究小屋

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2024年4月20日正式稼働
やっと前の垢がバンされたわw 前垢で得たデータをもとにこちらを動かしますのでより強靭になるでしょう。

 

BGMはVANGELISの「Spiral」でどぞ♪

 

 

 

 

 

昨日は夕方から突然の雷雨で、19時30分から予定していた木星の長時間撮影はもう絶望的かと思われていたが20時20分あたりで奇跡的に雲が切れ、月明かりが見え、木星も雲の隙間から観測できたため、こりゃもう当初の予定通り撮影するしかない!(ง°ω°)ง

 

ってなわけで、何とか目的を果たす事はできました。

ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ

 

まあ、さすがに突然の雷雨が発生するような状況なのでシーイングは最悪も最悪でしたよ。木星が陽炎のように揺れまくってピント合わせが大変でしたから。

 

 

一応、撮影中に俺がリアルタイムで見ている映像の一部をスクショしておきました。いつも俺が展示している画像処理済みの最終形態のままナマで見ているわけじゃないんですよ。現実は厳しいです。シーイングが良い日なら結構ディティールが細かく見られるんですけど、昨夜のように大気が暴れまくってる状態だとほんと大変…。

これでもピントは合ってるんですよ。合ってても、合ってるかどうかが不安になるような状態でしか見えないし、木星がメチャクチャ揺らぎまくる。フラットアーサーなんかはこの揺れを見て「プラズマだからだ!だから本当は惑星は存在しない!」とか頭のおかしい事を言うんですよ。

 

んなわけねえだろっつーの┐(´д`)┌ ヤレヤレ

 

あと、👆の画像が「なんで白黒なの?」って思う人も居ると思いますので簡単に説明しますと、これは白黒に見えますが、これ、ベイヤー配列のデータなんです。この白黒しかないように見えているデータにはカラー化するための情報も含まれているんですよ。まあどんな白黒写真でもそうなるわけではないのでそこは間違わないように。

 

(ベイヤー配列って何?って興味もった方はご自身で「ベイヤー配列」でググって調べてみてください)

 

 

もちろんリアルタイムにディベイヤー状態でもキャプチャーできます。👇は25日のものですが、この時はディベイヤー設定でキャプチャーしていました。その場合はこのように、カラー化された状態でリアルタイム観測が可能です。

が、ディベイヤーでキャプチャーをすると、そのデータ転送量が3倍に(RGB分の色情報まで取得するため)なり、メモリ使用量まで増えてしまうため、木星撮影の露光時間135秒という時間を、秒間100フレーム以上の転送速度を維持できない。つまりメモリバッファがあっという間に底をついてしまい、途中でヘタってしまってキャプチャー速度が低下してしまう。

 

そうなると必要なフレーム数を稼ぐことができない。

 

そこでディベイヤーをせずに、ベイヤー配列のままキャプチャーするとPCのメモリ使用量が減り、バッファが3倍に増える。そうなれば135秒の露光時間程度ならフルで秒間100フレーム以上の超高速キャプチャーが可能になる。

 

結果、135秒で約14,000枚もの撮影が可能となる。

14,000枚も確保できればその後の画像処理で非常に有利になるのだ。
 

 

 

と、もう何言ってるのか解らないかもしれないな(^▽^;) 申し訳ない<(_ _)>

天体撮影やってる人くらいにしかピンと来ないとは思うけど、それはしょうがない。俺だって10年前は何も知らなかったんだから。カメラの事なんてどれも同じみたいに思ってたし(;´∀`)

 

 

 

 

じゃ、そろそろ展示に移りましょうか(*´▽`*)

昨夜のやつは木星表面を第三衛星「ガニメデ」が通過する所を捉えています。その際、木星表面にガニメデの影が投影されているのも確認できます。また、時間経過とともに、木星の高度は上昇しますので、それに伴ってシーイングが徐々に改善されていくところも解ると思います。

 

 

20時25分 木星の第三衛星ガニメデが通過。

 

20時27分

 

20時37分

 

20時44分

 

20時55分

 

21時23分

 

21時27分

 

21時37分

 

21時40分

 

21時46分

 

21時49分

 

21時53分

 

22時03分

 

22時13分

 

 

ではGIFアニメでその変化をもっとわかりやすくします。

 

 

おまけ

25日に撮影した木星と今回のやつを全部繋げてGIFアニメ化してみましたw

ね、ちゃんと惑星は自転し衛星は母星の周りを公転しているのが解りますよね。ちなみに25日の衛星は第一衛星の「イオ」で、その日もうちょっと頑張って撮影していれば木星表面を通過して影を落とす所まで撮れたんですけどね、まあ体力気力の限界と、平日でしたからね、やむなくそこで撮影終了してしまったんですが、ちと後悔(´ヘ`;)

 

そして第三衛星「ガニメデ」と比べるとその大きさの違いがハッキリと見て取れます。そりゃそうです。ガニメデは太陽系に存在する衛星の中でも最も大きい衛星で直径5,268kmありますからね。火星の6,779kmよりちょい小さいし、準惑星とされた冥王星の2,376.6kmの倍以上もありますからね。

 

 

いやぁ~、今回はこのガニメデをしっかり撮って、この連続アニメを作りたかったから、なんとかミッション成功してよかったわぁ(;´∀`)

 

ちと疲れたw

 

 

 

 

ちなみに、木星表面をガニメデが通過するのは約7日周期です。なので次回は11月3日ごろとなります。イオは約2日周期です。なので、狙える日って少ないんですよ。