悲しいかな。
☯現代人には“知恵”がない。
“知る”でいいものを、“わかろう”としたり、“理解”をしようとするから“知恵”が出ない(湧かない)。
今の人は知らないものにも“わからない”と言う。
昔から言われている。
「知識過剰で知恵足らず」は、今や「情報過剰で知恵足らず」の状態。
☯昔の人は“理解”をしない。
“理解をしようとすれば”、余計なものが働き物事の本質を見失う。
昔からの「腹八分」「よき塩梅」は「知るの世界観」。
塩と梅酢のバランスを知ったから、梅酢を使って料理を味付けして加減を知ろうとした。
昔の人は「よき塩梅」の理解をしようとはしていない。
「知る」は今までに無い意識や情報を得た状態で、「わかる」は今現在わかっているか・わかっていないかの状態を言う。
「知る」を大事にすると「知る由もない」を知る。
ここが大事なところで。
現代は情報過剰になったところで、この世や社会は知る由もないものは数多くある。
具体的に。
「宇宙」を、人が知る由もない。
宇宙はNASAや誰かが作ったものでしかなく自分では知れない。
宇宙は存在せず次元が存在するのだが。
自分から遠過ぎるものは知る由もない。
「知る由もない」を知る事で
自分に必要な事を知る
それが知恵に繋がってゆく
そして。
「知る由もない」を知る事で
「人はなにも知らず生きるもの」
を知る。