2020年1月以来の訪問。

 

 

「経験こそ事実」

 

ご存知の話をー。

 

自然界の菌を人が育て使う文化は昔からどこの国にもあったが、昔の日本人はいち早く種麹を純粋栽培する技術を確立した。

 

海外では乳酸菌や酵母、酢酸菌を使う国はあるけど、「麹」を中心に使っているのが日本の発酵の特徴であり、「麹」が和食文化を支えている。

 

 

それら昔の日本人の技術は、全て“人の手”であり、科学的な裏付けが無い“人の経験値”で出来上がり、今も日本の菌文化は引き継がれているが、この数十年は「科学」が便利を利用して”人の経験値“を邪魔をしている。

 

科学を否定するわけでない。

 

人の知恵と叡智の「経験的認識」が先にあり。

「科学」はその後のものであり。

 

後の「科学」が「経験的認識」を邪魔せずに上手く人の経験値に調和する世界観であれば良いが、「科学」が「人の経験的認識」よりも上に立っている現状の“危うさ”に人が麻痺をしている。

 

菌文化の話だけではなくー。

 

人が「人の経験的認識」を優先しなくなり、日々や日常で“体験”“経験”をしているものを後回しにする“虚構の世界”がもう出来上がった。

 

“人が怠けたもの”がスーパーの商品棚に並ぶのを、なにも思わなくなった“危うさ”が「常識」として堂々として数十年が経過をした。

 

寺田本家だって、昔から自然に学ぶ酒造りをしてたわけではない、先代の23代目寺田啓佐さんの病がきっかけで“向き”を変えた。

 

個人が“風向き”を変える事は出来ないが、“個人の向き”は変えられる。

 

寺田本家を訪問する度に『向きを変えれば自然(良い菌)は付いてくる』を強く感じる。

 

“人の経験的認識”を強く味わいたくて寺田本家を何度も訪問をする。

 

昔の日本人の叡智と知恵を味わいたくて寺田本家の酒を呑み続ける。

 

 

 

 

 

「殺菌天国化した日本」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての生き物は

菌(微生物)で保っている

 

今や

街には自覚のない

笑顔の殺人者が溢れ

菌を殺す